日本政府が「安全宣言」

検査でシロ確定後出荷


 食肉処理されるすべての牛を対象とする厚生労働省のBSEの検査が18日、全国117カ所の食肉衛生検査所などで始まった。

 これによって、シロが確定するまで食肉として出荷されることはなくなる。

 検査開始を受け同日、坂口厚労相と武部農水相がそろって記者会見し、解体処理した牛の延髄を2次にわたって検査し、狂牛病感染の有無を確認するシステムで、「これによって感染牛の流通は未然に防げる」とし「安全宣言」を出した。

料理メニュー追求へ

朴泰道・叙々苑社長

 今回の問題で業界は大きなダメージを受けた。やむなく人員整理をするところも出てくるだろう。責任の所在が政府にあることは明確で、税金を納めている業界の人たちの商売が軌道に乗れるよう、何らかの措置を取るべきだ。

 業界の人たちはダメージに負けず、これをチャンスと思ってより美味しい料理メニューを追求していってほしい。焼肉の主力であるカルビ、タン塩、キムチといった目玉商品に力を入れ、どの店よりも美味しいと自信を持てる作品として仕上げてほしい。
(同胞飲食業者協議会相談役)

先を見すえ対処

安海元・同胞飲食業者協議会会長

 ようやく日本政府が「安全宣言」を発表したことで、朝鮮料理(焼肉業界)は徐々に回復に向かうと思う。今回の騒動は、個別企業や個人店で対応するのが困難な分野、性格なので、業界の皆さんの苦労は察して余りある。同業者、また協議会会長として真に心を痛めている。

 この窮状を乗り越えるうえで重要な点は、発想の転換、プラス思考で考え、自助努力で乗り切っていくという姿勢だと思う。現状を的確に分析し、6カ月、1年のスパンでこの問題がどう解決していくかを見すえて対処していく必要がある。3、4カ月の売上減の資金繰りは緊急融資などを活用していくことが大切だと思う。

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