ドキュメンタリー映画「神の子たち」上映へ


 このほど、フィリピンのゴミ集積場で暮す人たちの生活を描いたドキュメンタリー映画「神の子たち」(四ノ宮浩監督)が完成。

 アジア最大のスラムと呼ばれてきた、マニラ市郊外の巨大なゴミ捨て場スモーキーマウンテンが、1995年11月、フィリピン政府により強制撤去された。それにより、ここでゴミ拾いを生活の糧としていた人々の一部が、マニラ市に隣接するケソン市パヤタスゴミ捨て場へと移り住んだ。現在ここには、大小2つのゴミ捨て場があり、3500世帯が住んでいる。

 2000年7月、パヤタスの大きなゴミ捨て場で大規模な崩落事故が起きた。500世帯1000人に及ぶ犠牲者が出たと言われている。政府はその後、ゴミの搬入を中止。同時に住民たちの収入源も途絶えた。

 このドキュメンタリー映画は、さまざまな問題を抱えるなか生まれる新しい生命、そして死を見つめながら、過酷な環境の中にありながらも誇りを失わず、堂々と生きる住民たちの姿を克明に捉えている。報道写真家の石川文洋さんは「餓死をしても悪いことはしないと、ゴミ拾いを頑張る少女。人間愛を描いた素晴らしい作品」と称えている。

 ●11月6日よりロードショー公開。恵比寿ガーデンプレイス内東京都写真美術館ホールにて。上映時間13:00/15:05/17:10/19:15。当日料金(税込み)一般1800円、大・高1500円、中・小1000円。※毎週月曜日は休館日。問い合わせ先TEL  03・3280・0099。ロードショー初日は監督の舞台あいさつがあります。また「神の子たち」上映期間中、金・土・日11:00の回のみ、前作「忘れられた子供たち/スカベンジャー」を特別上映。1200円(均一)、同ホールにて。「神の子たち」半券をお持ちの方は1000円(均一)。

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