ウリ民族の姓氏−その由来と現在(16)

有名な姓氏受け継ぐ子孫が実在

種類と由来(3)

朴春日


 前号につづいて、わが国の姓氏の種類を列挙する。

◆僻姓関係(172姓)

 ▽僻姓――印・昔(ソク)・★(龍のしたに共、コン)・杜(ト)・智・★(「西のしたに土」左に「おおざと」、キョン)・於(オ)・晋・伍・拓・夜(ヤ)・賓(ビン)・門・于(ウ)・秋・桓(ホワン)・胡・雙(サン)・伊・栄・思・邵(ソ)・貢・史・異・陶・★(「まだれ」に龍、パン)・温・陰・龍・諸・夫・景・強・扈(ホ)・銭・桂・簡(以上38姓)。
 ▽次に多い僻姓――段・彭(ペン)・范(ポム)・千・片(ピョン)・葛(カル)・頓・乃(ネ)・間・路・平・馮(プン)・翁(オン)・童・鍾・★(「にすい」に馬、プン)・宗・江・蒙(モン)・董(ドン)・陽・楊(ヤン)・章・桑(サン)・萇(チャン)・程・荊(ヒョン)・耿(キョン)・敬・京・筍(スン)・井(チョン)・原・袁(ウォン)・萬・班・員・堅・騫(コン)・燕・時・傅(チョン)・矍(ク)・★(「禾尤」のしたに山、ヘ)・米・艾(エ)・梅・雷・柴(シ)・聶(ソプ)・包・何(ハ)・和・賀・花・華・賈(コ)・夏・麻・牛・僧(スン)・侯(フ)・曲・栢(ペク)・擢・畢(ピプ)・谷・弓・種・邦・凉・良・芳・卿(キョン)・刑・永・乗・登・昇・勝・信・順・悛・藩・端・鮮・★(廿のしたに十、ア)・水・彌(ミ)・吾・珠・斧(プ)・甫・部・素・附・凡(ボム)・固・台・才・對(テ)・標・肖・那・瓜(カ)・化・壽・祐・價・尋(シム)・森(サム)・占・汎・克・郁(ウク)・翌(イク)・宅・直・澤(テク)・縁(ヨン)・赫(ヒョク)・冊(チェク)・櫂・骨(コル)・燭(チョク)・律(リュル)・物・別・實・弼(ピル)・合・也(ヤ)★(夭のしたに鳥、クォク)。(以上134姓)。

◆複姓関係(11姓)
 ▽複姓――南宮・皇甫(ホワンボ)・鮮于(ソンウ)・石抹(ソクマル)・扶餘(プヨ)・獨弧(トクコ)・令狐(リョンコ)・東方(トンバン)・西門(ソムン)・司馬(サマ)・司空(サゴン)。

 このほか、きわめてまれではあるが、国・墨(モク)・稷(ジク)・什(シプ)・業(オプ)・曰(ワル)・發(パル)・雪(ソル)・哲(チョル)・鶴(ハク)・釋(ソク)・學(ハク)・后(フ)・正(チョン)・佐(チャ)・號(ホ)などの姓氏があった。

 以上が古文献による姓氏の分類であるが、先のチョ・フィスン氏によると、高句麗時代の仲室(チュンシル)・乙支(ウルチ)、百済時代の祖彌(チョミ)・扶餘(プヨ)など、有名な姓氏を受け継ぐ子孫がいまも実在しているという。

 わが国の複姓は15姓ともいわれるが、こうした事例は、私たちの宿願である民族統一が成就すれば、全国的な姓氏調査をつうじて一挙に増加することであろう。(パク・チュンイル、歴史評論家)

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