ソンセンニムオンマ
「オンマ 1点!」
愛らしい瞳に涙
両腕を広げ
阻むように投げかける一言
どうにもならなかったのよ
仕方がなかったのよ
家で待つおまえたち
気にはしながらも
休みなくおきる生徒たちのこと
明日の授業準備にただ時が過ぎ
一日がどうしてこんなにも短いのか
毎日そうだと
ぼくたちのこと考えてないと
おまえたちはすねるのね
(中略)
学校だけが好きだと
学校のことばかり考えていると
おまえたちは言うの?
そう
オンマは学校のことばかり考えている
ここにおまえたちが来る日
よちよち歩き出したおまえたちが
朝青バッジを誇らしく胸に
希望にあふれ校門をくぐる日
その日をオンマはただ夢見ている
(中略)
ぷうっとふくらんだ頬がにっこり
愛らしいその口から
なんてすてきな言葉
たちまち
心とろけそうな言葉
「オンマ
ソンセンニムオンマ 10点!」
オ・スニ 東京中高・高級部教員
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