劇団アラン・サムセ2001年度公演

「月唄−蘇れ!民族戦隊ピビンバMAX」

同胞の「根っこ」探る喜劇


 在日朝鮮人劇団「アラン・サムセ」の公演「月唄―蘇れ!  民族戦隊ピビンバMAX」が11月22日から東京、長野、広島、愛媛、宮城で上演される。

 「アラン・サムセ」は1988年6月に結成され、以来東京など日本各地で在日同胞の生活や民族性をテーマに、朝鮮語と日本語を織り交ぜながら演じてきた。団員は 2〜3世の在日同胞。会社員、教員など普段は別の職業を持っている人ばかりだ。

 今回の劇は日本各地の朝鮮学校で変身アクションショー「ピビンバMAX」を演じる、劇団「アリランヘボセ」の団員が、大雨で洞窟に駆け込むところから始まる。ピビンバMAXは色とりどりのナムルの色に扮した、正義の味方。その衣装を乾かしつつほっと一息ついた劇団員。しかし自らを「岩」と名乗る中年男性や、物悲しげな歌を歌う車椅子の少女など不思議な人々に次々と遭遇する…。

 演出を手がけた団長・金正浩さんは「在日同胞の民族観、言語、世代交代、根っこに関するさまざまな問題を、喜劇で表現してみました。インディジョーンズあり陰陽師ありの究極のエンターテイメントです。テーマが少し複雑ですが、小さな子どもも楽しめる内容だと思います」と話す。

上演日程

 11月22日  東京・アミューたちかわ(6:00開場)

 12月3〜4日  東京・新宿タイニイアリス(6:30)

 1月19日  長野・上田市文化センター(6:30)

 1月24日  広島東区民センター(6:00)

 1月26日  愛媛テレビ ビビットホール(1:30、6:30)

 2月11日  宮城・仙台市太白区文化センター(6:30)。

 前売り2500円(チケットぴあTEL  03・5237・9999、劇団TEL  042・345・2371)、 当日券2800円。

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