閑話休題

多数の応募ハガキ

同世代の思い映す熱気


 12日に東京芸術劇場で開かれる、盧相鉉・姜春東共演「平和コンサート」のチケットプレゼントを本紙で紹介したところ、東京、神奈川、埼玉などの首都圏をはじめ、静岡、大阪、果ては福岡まで、各地からたくさんのハガキが寄せられた。

 応募者の年齢層は、下は11歳から上は80歳まで幅広く、そのうち最も多かったのが、指揮者の姜さんと同じ40代の人たちだった。同世代ということもあって、特に関心が高かったのだろうか?

 彼らが生まれ育った時代は、60年の4.19人民蜂起や72年の7.4共同声明発表、80年の光州人民蜂起など、軍事独裁政権下に置かれていた南朝鮮で、青年学生をはじめとした民衆たちが、自主・民主・統一を掲げて、果敢な闘争を繰り広げていた時代であった。

 異国で生まれ暮らす在日同胞たちの中でも、祖国に熱い思いを寄せる人は少なくない。ハガキには「平和コンサートが開かれることに大きな感動を受けています。大成功を心より願い、足を運びたいと思います」「平和コンサートで南北の音楽を感じたいと思います」など、コンサートに寄せる同胞たちのさまざまな思いが書き込まれていた。

 昨年の6.15共同宣言の発表以降、祖国統一は、実現可能なものとしてますます期待感が高まってきている。

 音楽という「スタイル」も良いのだろう。堅苦しい政治集会には参加しなくても、芸術公演に足を運ぶ人は結構いる。

 惜しくもチケットが当たらなかった皆さんには申し訳ない気持ちが一杯だが、その日の熱気を後日の紙面で伝えようと思う。(潤)

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