福島よいとこ、お嫁においで
出会いのパーティー in 裏磐梯
野外で開放的な雰囲気
「福島トンネよいとこ、お嫁においで」――。チョンシル・ホンシル福島主催によるちょっと変わった出逢いのパーティーが4日、紅葉の裏磐梯で行われた。題して「ふれあいツアー
in
五色沼」。裏磐梯をめぐるバスツアー。大自然の中、参加者の緊張感もほぐれ楽しい1日になったようだ。この日は5組のカップルが誕生した。
パーティー当日、裏磐梯では初雪が観測されるほどの寒さ。しかも、東北新幹線が事故に合うというアクシデントに見舞われた。「電車が動かない。どうしたらいいの」と不安がる参加者に、「遅くなっても待っているから大丈夫」と安心感を与える主催者側。そうしたアクシデントを乗り越えて、無事パーティーは行われた。 参加者は全部で23人。地元福島だけでなく、青森、岩手、山形、宮城など東北地方はもちろん、北海道、埼玉、栃木、茨城からの参加者も。スタッフの案内を受けながら、男女別にバスに乗り込む。互いに初めての出会いだが、そこは同胞同士という安堵感に包まれ、バスの中はなごやかな雰囲気に包まれた。目的地の裏磐梯に向けて出発すると同時に、参加者全員にプロフィールが配られた。 実はこの日の宣伝も兼ねて、雑誌「イオ」10月号には事前に、福島にお嫁に来た6人の女性が紹介された。人情味あふれる福島同胞たちに囲まれ、幸せな生活を送っているという。 ◇ ◇ バスの中では、全員が自己紹介をした後、クイズを行うことになった。男女ペアが1組になって答える。クイズは地元福島の同胞社会と関連した問題がほとんどだった。クイズに答えたペアには、福島初中の生徒たちが丹精込めて作ったハート型のスイートポテトがプレゼントされた。チョコレートでペアの名前を刻む心憎い演出に、参加者たちの気持ちもなごんでいったようだ。 バスに揺られること60分あまり。目的地の裏磐梯高原ホテルに到着した。 紅葉の名残を惜しみながら、屋外でのバーベキュー。気温は相当低い。寒さに耐えながらの昼食となったが、2人、3人とグループになって席を移動しながら楽しげに語り合っていた。寒さのため、予定していたテニス、ボートなどのレクリエーションはできなかったが、その分、語り合う時間が多くとれたことが幸いしたようだ。 ◇ ◇ ファイナルステージは郡山ビューホテルでのコーヒータイム。最後のチャンスとあって、男女とも楽しそうに語り合っていた。一度も話せなかった意中の人に果敢にアタックする人の姿も見られた。 そして、交際カードを提出。参加者の視線は、カップルを発表する主催者に集中する。自分の名前を呼ばれて驚く人、にっこり笑う人…。この日は5組のカップルが誕生した。 カップルになれなかった参加者も、1日楽しく過ごした人たちと別れるのがさびしいようで、会場を立ち去りかねる様子だった。 翌日、主催者側のチョンシル・ホンシル福島には参加者から多くの感謝の電話がかかってきた。 「ホテルでのパーティーとは一風変わって野外での集いだったので、心も爽快、開放的な雰囲気の中でいろいろと話せた。これからもこういう機会があればぜひ参加したい」 カップルになったある参加者は、「相談員の適切なアドバイスのおかげで、自信を持って話すことができた。本当にありがとう。理想の女性を見つけることができました。結婚にいたるまで見守ってほしい」と感謝を込めて話した。 参加者の間では、すでに電話やメールが行き交っているという。 |