京都  「エルファ友の会」結成

森・清水寺貫主らが呼びかけ


 NPO法人「エルファ」(京都市)を支援する「エルファ友の会」が11月13日、結成された。日本の福祉制度から置き去りにされている同胞高齢者に「故郷の言葉と味、文化」で訪問介護をしたり、同胞高齢者向けのデイサービス施設を建てた「エルファ」の活動を経済、精神的に支援しようと、清水寺貫主の森清範氏、上田正昭・京都大学名誉教授らが呼びかけたものだ。

 この日、京都市南区の「エルファ」の交流スペース「ハナマダン」で立ち上げの集いが行われ、森貫主と「エルファ」の鄭禧淳事務局長が話をした。

 鄭事務局長は、同胞高齢者のルーツと現状に基づいた介護事業、同胞障害者を支援するボランティア活動など、「エルファ」の事業について説明しながら、「同胞高齢者や障害者に対してはさまざまな差別が生活の隅々にはびこっている。社会的弱者である彼らを支え、ともに生きる社会を作って行こう」と呼びかけた。

 集いでは、世話人代表に森貫主、矢向代史子(朝鮮文化をたずねる会)、特別顧問に上田氏がそれぞれ選出され、賛同会費や特別寄付金など合わせて約120万円が寄贈された。

 友の会の賛同会費は一口2000円以上(年間)で、全額運営基金として「エルファ」に寄付される。11月10日までに日本市民、同胞ら60人が会員になった。友の会は今後、ニュースを発行し、職員や利用者との交流会を開くという。問い合わせ先=TEL  075・771・5418(末本方)。【エルファ】

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