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公調の外登原票不当入手事件  旧浦和、大宮市でも6件明るみに

総聯埼玉県本部代表ら市と公調事務所に厳重抗議

 公安調査庁はこれまで破壊活動防止法の調査を口実に、26都道府県39市区で675人の在日同胞の外国人登録原票を不当に入手していたが、旧浦和市と大宮市(5月の3市合併によりさいたま市に)でも6件の原票の写しを公安当局に渡していたことが明らかになった。毎日新聞の情報公開請求で開示した「依頼文書」で判明し、11月27日付同紙に報道された。

 同日、総聯埼玉県本部の尹東煥副委員長、総聯埼玉・中部支部の李庠雨委員長らがさいたま市役所と埼玉公安調査事務所を訪れ、総聯埼玉県本部の安正一委員長名義の申入書を手渡した。岩本浩助役と柳沢所長代理がそれぞれ対応した。

 市役所を訪れた一行は席上、在日同胞を犯罪者扱いし、日常的な監視を続けている公安当局の違法かつ不当な人権侵害に対し厳重に抗議するとともに、謝罪と再発防止を強く求めた。これに対し岩本助役は、「個人のプライバシーに関わる問題でもあり、慎重に対応していきたい」と答えた。一行は市の記者クラブで記者会見し、安委員長の談話を読み上げ、不当性を強く訴えた。

朝鮮学校広くアピ−ル

各地の朝高で「祝祭」

 11月17、18日の両日、中等教育実施55周年を記念した「神戸朝鮮高級学校祝祭」が行われ、学父母、同胞、日本市民ら800人が同校を訪れた。「21世紀 はばたけ 民族教育」をテーマに、朝鮮料理の売店や学父母とともに楽しむゲーム、芸術公演などが行われた。とくに好評だったのが演劇「子供たちよ、これがウリハッキョだ」。日本政府の弾圧から学校を守った4.24教育闘争(1948年)の精神を受け継ぎ、夢と希望を持って学校を守って行こうと訴え、保護者や同胞の涙を誘った。

 地域住民に学校を開放する祝祭は他の朝高でも行われている。24日には大阪朝鮮高級学校(東大阪市)で民族文化祭「朝高祝典2001 ランランラン 民族教育」が、11日には愛知朝鮮中高級学校(豊明市)で「祝典 2001 アンニョン」がそれぞれ行われ、近隣の日本市民や同胞でにぎわった。

朝米対話の展望遠ざかる

朝鮮外務省スポークスマン

 朝鮮外務省スポークスマンは11月28日、朝鮮中央通信記者の質問に次のように答えた。

 米国は、引き続きテロと結びつけて「大量殺りく兵器の開発に対する検証」問題を持ち出し、われわれに言い掛かりをつけている。

 これは、「前提条件のない対話再開」を公言しながら、実際には対話を望んでいないことを示している。

 米国が2003年までに提供することになっている軽水炉建設は、限りなく遅れている。このことに責任を感じ、電力損失補償に対するわれわれの正々堂々たる要求を受け入れる代わり、米国は恥知らずにも「査察」を先に受け入れよとの強盗的な要求を掲げている。

 諸般の事実は、もはや対話を通じた問題解決の展望が事実上、遠のいたことを示している。

 われわれはこれ以上座視することができず、やむをえず当該の措置を取らざるをえなくなるであろう。(朝鮮通信)

金委員長、離任の中国、ユーゴ大使と会見

 最高人民会議常任委員会の金永南委員長は11月28日、平壌の万寿台議事堂で離任のあいさつに訪れた王国章駐朝中国大使と会見した。金英日外務次官、中国大使館員らが同席した。

 また27日には、離任あいさつに訪れたコソバチュ駐朝ユーゴスラビア大使と会見した。(朝鮮通信)

王大使に親善勲章

 王国章・中国大使に朝鮮民主主義人民共和国親善勲章が授与され、その授与式が11月28日、平壌の万寿台議事堂で行われた。最高人民会議常任委員会の金永南委員長らが参加した。

 最高人民会議常任委員会の政令が朗読された後、金永南委員長が親善勲章第1級を授与した。

 王大使は、勲章の授与は中国の党と政府、人民に対する金正日総書記と朝鮮の党と政府、人民の厚い友好のしるしだと指摘。今後も、中朝友好関係を発展させるために全力を尽くすと述べた。(朝鮮通信)

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