入口をくぐると、１９９２年５月の開店以来、店を切り盛りしてきた金成愛さん（52）、金幸姫さん（49）の２人のオモニが、満面の笑顔で出迎えてくれた。

　店で扱うのは、キムチやチヂミなどの朝鮮乾物、それにお弁当など。また、電話予約すれば店内でキムチはもちろん焼肉などの食事も可能だ。

　味のコンセプトは「１世オモニの味を大切に」。若者の舌に合うサラダ感覚のキムチのほか、赤唐辛子の辛味とコクをふんだんに生かした「本物の手作りキムチ」を忠実に再現した本場のものもある。

　売れ筋は定番の白菜キムチとカクテギ。口に含んだ瞬間のツーンとくる辛味に涙が出るが、噛むごとに深みを増す。白いご飯がほしくなる、まさに「オモニの味」だ。

　また、豚足をボイルした香ばしい味わいの「焼き豚足」は、豚足を敬遠しがちな人たちにも好評だという。

　地元同胞のバザーや忘年会などの料理はほとんど扱っている。中でも朝鮮大学校との付き合いは深く、売店のお弁当や卒業式の食事も手掛ける。日本人を対象にキムチ作りの講習会も開いている。

　「日本の人たちが朝鮮民族の食生活に親しんでくれるのは、同胞として本当に嬉しい」と、オモニも嬉々として語る。（根）

　　おすすめメニュー  白菜キムチ、カクテギ、オイキムチ（いずれも１００グラム＝１５０円）、焼き豚足（１本２８０円）、豚耳サラダ（１００グラム＝２５０円）。全品、宅配便で地方発送も可能。

　営業時間  午前１１時〜午後１時３０分、３時３０分〜７時。日曜・第２月曜休。東京都東大和市南街２―４２―１  メゾンエムワン１Ｆ。ＴＥＬ  ０４２５・６２・６２６１。

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