本社記者平壌レポート
「総聯弾圧は朝鮮に対する挑戦」
抗議の声引き続き高まる
朝鮮外務省スポークスマンが11月30日声明を発表したのを皮切りに、平壌、元山、沙里院など各地方で抗議集会が開かれ、各工場・企業所などにも広がっている。 平壌火力発電連合企業所のチョン・ハギョンさんは、「過去にわが民族に対して犯した蛮行だけでも許せないのに、日本は新世紀にも新たに悪事を働いている。もう我慢できない」と語気を高めていた。これは彼ひとりの意見ではない。 抗議集会の参加者たちは、「総聯を弾圧して何を得ようとしているのか」、「経済的にちょっと発展したからといって、高飛車になっている。われわれが血の代価を受け取るときがきた」と憤慨していた。 日本の捜査当局が総聯に対する強制捜索を行った後、朝鮮職業総同盟、金日成社会主義青年同盟をはじめとする各団体も「総聯組織の破滅を狙った政治的犯罪行為、朝鮮に対する公然たる挑戦とみなし、民族的憎悪と憤激をもって断罪、糾弾する」との声明を発表している。 また労働新聞、民主朝鮮、青年前衛、平壌新聞などの朝鮮の主要新聞も、連日のように日本を糾弾する記事を掲載している。 8日付労働新聞は「日本反動らの総聯弾圧策動は許し難い反共和国犯罪行為」という大きなタイトルで、国内外で行われた抗議集会と発表された声明文、総聯弾圧に断固として対応するという内容の論評を掲載した。朝鮮の海外公民団体である総聯に対する敵対視政策は朝鮮に対する敵対政策であり、これは到底許せないというのが各紙の論調だ。 「日本は朝鮮が建国された後も、在日同胞に対する乱暴な弾圧行為を引き続き行ってきた。私は植民地時代、朝鮮人民に対する過酷な弾圧を直接目撃してきたひとりとして、日本の反動勢力と最後まで闘うことを決意している」 沙里院市チェ・スンファン職盟委員長は、朝鮮の人々の日本に対する憎悪の気持ちを代弁するように語っていた。【平壌発=李松鶴記者】 |