同胞の店

焼肉・牛斗
(大阪市天王寺区)

おいしい但馬牛が好評


 コリアンマ−ケットのメッカ、大阪の鶴橋駅前。焼肉店、朝鮮料理店および乾物屋などが立ち並び、激烈な商戦が繰り広げられているこのかいわいで、今年6月のオープン後、着実に固定客をつかんでいる。

 店主は、大阪朝鮮高級学校卒業後、大阪の「海南亭」で15年間修行を積み重ねてきた具広斗さん(33)。焼肉に対するこだわりは誰にも負けないという、 生え抜き の料理人だ。

 1、2階ともにカウンター10席、3階はテーブルが20席。若いカップルも訪れるシンプルな店内で、おいしく食べる客の顔を見るのが何より嬉しいと言う広斗さん。

 おいしさの秘訣は、神戸の但馬牛(たじまぎゅう)にある。この業界の間では、松坂牛と肩を並べるほど肉が柔らかくしつこくないといわれている。「神戸の牧場主から直接仕入れているので、他店にはない味を出していると思う」。

 「上ロース」「骨付きカルビ」「ホルモン盛合せ」などメニューも豊富でボリューム感がある。とりわけ、牛の腕肉と白ねぎ、かいわれで盛った「ミスジ」は絶品。定番メニューとして客から好評を得ている。また、リンゴや桃などから取ったダシなども入れて漬けた白菜キムチも好評だ。

 「鶴橋で商売をしたかった。ここで成功してこそ一流の料理人、経営者だといえるのでは」。狂牛病の影響を受けて他店が豚肉などを扱い始めた際にも、徹底して牛にこだわった。だからといって、味は絶対に落とさないし、コストも下げない。

 「気軽に焼肉を楽しめる。本当においしい」。口調からは料理人気質を貫いてきた、さわやかさが感じられた。(舜)

  おすすめメニュー  ミスジ(1800円)、上ハラミ(1300円)、塩タン(1200円)、白菜キムチ(350円)

 営業時間  平日午後12〜3時、午後5時〜11時、土日祝日午後12〜11時、月曜休。大阪市天王寺区下味原町2番5号、TEL  06・6775・0910。

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