わが家の定番

　旬のカキを使った朝鮮料理です。私にとっては昔から実家でよく食べていた「オモニの味」です。結婚が決まった時、その味を受け継ごうと改めて作り方を教わりました。実は夫も酢の物、辛い物が大好物。仕事で夜遅く帰ってきた時も、待たせずさっと作れるお酒のツマミとして重宝しています。料理に関するコメントは一切しない夫ですが、残さず食べるところをみると、味は合格のようです。７カ月の息子、誠樹はすぐテーブルの料理に手を出そうとするので目が離せません。育児や離乳食作りで大変ですが、すぐ近くに住むシオモニが、手作りのキムチやスープなどを持ってきてくださるのでとても助かります。（東京都練馬区在住の尹良恵さん、27）

　【材料】（２人分）

カキ１５０グラム、大根４センチ、ネギ２分の１本分、調味料＝すりにんにく１片分、コチュカル小１、しょう油、酢適宜

　【作り方】

①すった大根（分量外）をカキにまぶし、洗う。水気を切り１０分ほど酢で締める。千切りにした大根を塩でもむ｡ネギは白髪ネギにし､水にさらす。

②カキ、大根、ネギに調味料を加えムンチする。最後に砂糖を一つまみ加える。

　【ワンポイントアドバイス】

｢ムンチ｣とは､混ぜ合わせ､一まとめにすることを意味する朝鮮語｡1世のように豪快に手で混ぜ合わせよう。大根でカキを洗う時は､もむように｡すると大根が汚れを吸収し､黒っぽくなる｡カキは酢で締める前に、また大根は塩もみした後、水気をしっかり切ること｡カキを選ぶ時は､味が落ちるため、あまり小さいものは避けた方がいい。カキがなければイカなどでも代用できる。すっぱいのが苦手な人は、酢の量を分量より少なめに。