本社記者平壌レポート

「ディズニーにもひけをとらない水準」

朝鮮4.26アニメ撮影所


朝鮮で制作されたアニメはヨーロッパで好評(フランスで放映された「アラビアン・ナイト」)
 最近フランス、イタリア、スペインなどヨーロッパの国々で、朝鮮4.26アニメ撮影所(57年9月創立)が制作したアニメが、映画館で上映されたり、テレビ放映されている。映画のクレジットタイトルにある「原図制作―sek撮影所」という字幕は朝鮮4.26アニメ撮影所を指している。

 同撮影所では86年から、ヨーロッパ各国の依頼を受けアニメを制作している。同撮影所と契約している会社は現在サ|社。「アラビアン・ナイト」、「レ・ミゼラブル」、「ヘラクレスの冒険」など、数多くの作品を制作し、現在ヨーロッパ各国で第一級のアニメスタジオとして確固たる地位を築いている。

 同撮影所・対外事業部のチョン・チョルホさん(43)は、「わが撮影所には、演出、美術、原画の各分野に計1000人の若き人材がいる。すでにヨーロッパでは、彼らの水準はディズニーにもひけをとらない、という評価を得ている」と胸を張る。同撮影所ではスキャン、原画および背景の色づけ、動画、特殊効果を含めた編集、合成をコンピューターで処理している。

 朝鮮4.26アニメ撮影所が制作した、国内向けのアニメ。「賢いたぬき」、「少年将帥」のシリーズなどは最近、中国、東南アジアでも好評だ。

 チョンさんは、「われわれのアニメが人気を集めているのは、内容が健全であり、子どもの世界観形成に大きな役割を果たせる主題を選んで、これを芸術的に表現しているからだと思う」と話している。

 朝鮮4.26アニメ撮影所では、将来は注文制作だけでなく各国との合作を行い、毎年フランス・カンヌで行われるアニメ映画祭にもオリジナル作品を出品する予定。まだ構想段階だが、同撮影所にはその実力は充分にあるといえる。【平壌発=李松鶴記者】

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