夜明け
あとどれくらい待てば
あとどれくらい別れて暮らせば
道は開かれ
前が見えるのだろうか
あとどれくらい闘えば
どれくらい恨み嘆けば
道はこじ開けられ
太陽が暗闇のただなかに昇り
雄叫びをあげるのだろうか
数千数百 侵略者の核が埋まる地で
一つの石を動かすのさえ
互いに争い憎みあい
栄光に満ちたあの月を迎え愛した
乾杯しよう
いまも残る敵意と憎悪をこめて
そうだ むき出しの
悲しみと悲憤をこめ
抱き合おう
後悔の慟哭をあげよう
敵愾心に燃える静かなこの繰り返しは
都市の汚物を吐き出す
どす黒く油然たる下水道のように
人々にとって
特別なことではない
月の光にどくどくと流れるだけだ
息苦しいこの死の反復は
どこまできたのだろう
あとどれくらい闘えば
あとどれくらい待てば
日は沈み残酷な時代の星が浮かぶのだろうか
キム・キュドン 「創作と批評」 88年春号収録(訳・全佳姫)
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