健康事件簿
清涼飲料水輸入品にバイアグラ成分混入 愛知県は8日、清涼飲料水として輸入販売されていた「都瑞(トゥルゥー)」に、性的不能治療薬「バイアグラ」の有効成分が入っているとして、名古屋市内の業者に対し、輸入・販売の中止と商品の回収を指示した。薬事法違反(医薬品の無許可販売など)にあたる。 バイアグラは頭痛や視覚障害などの副作用が起きることがある。心臓病の治療薬と併用して死亡した例も報告されているが、今回の商品で健康被害が出ているかどうかは確認されていないという。(朝日新聞9日付) 狂牛病防止のため牛肉の輸入対策強化 具体的には「特定の疾病にかかった獣畜の肉」の販売を禁止した第5条に、狂牛病などの「伝染性海綿状脳症」を追加。欧州連合(EU)諸国、スイス及びリヒテンシュタインについては対策が十分でないことから、当分の間、牛肉の輸入を禁止する。(毎日新聞10日付) オーストラリアで「ドーピング豚」疑惑 相次ぐ疑惑で、精肉業者によっては売上が半減したところもある一方、鶏肉や魚、ダチョウの肉などは売れ行きが伸びている。 約5割の消費者が、値段は高くても科学物質や遺伝子操作とは無縁であることを保障する表示の商品を選んでいるとの調査もある。(朝日新聞10日付) 血液型の判定ミスなどで輸血ミス多発 ミスをしたのは看護婦が78人、医師が72人。原因で多かったのは「血液の入ったパックの取り違え」71件(43%)と「患者の取り違え」19件(12%)で、この2つで過半数を占めた。他には血液型の判定ミスや、依頼伝票に誤った血液型を書いた例などが目立った。(毎日新聞10日付) タイのエイズワクチン、効果なしと判定 タイ政府はすでに1万人に及ぶ治療実施を承認しているが、一部の科学者は治療の中止、再考を強く主張。感染者や患者の救済のための「最後の手段」でもあるだけに、治療は当面続けられる可能性が強いが、背景には財政難で患者対策が手詰まり状態の政府当局と、設備の拡充などメリットが大きい医療現場の 利害の一致 がありそうだ。(読売新聞20日付) |