もうすぐ春!家庭菜園に挑戦

朝鮮カボチャの育て方

発芽、生育初期はビニールで保護


 春ももうそこまで。暖かい季節が近づくにつれ、そろそろガーデニングでも始めようかと思っている人もいるだろう。近年、家庭菜園も盛んに行われている。そこで、本紙では読者のみなさんに、1、2世同胞にはなつかしい朝鮮カボチャの種をプレゼントすることにした。提供は神奈川神・港支部。1人に5粒、計40人。先着順なので早めに応募を。以下、参考に育て方を紹介する。

箱まきは4月上旬/1枚葉の頃鉢に/3〜4枚で畑に

苗作りは簡単

 カボチャは苗作りも割合に簡単で、本数も多くは必要としない。自宅で苗を育てるのには比較的適した野菜と言える。

 発芽には25℃、生育には昼間25℃、夜間10℃ぐらいの温度が必要なので、4月上旬ごろ箱まきし、ビニールをトンネル状にかけて発芽させる。

 発芽したら、日中、ビニールをわずかにすかせ、寒い夜は保温に気をつける。

 本葉1枚の頃、プラスチック鉢に移植するが、移植してからもまだ寒い日の続くことがあるので、鉢を並べた上からビニールトンネルを覆って保護する。

 5月に入ればビニールを徐々にとりはずして外気にさらす。葉が3〜4枚になった時に畑に植えつける。

 4月下旬以降になれば、鉢に直接種まきしてもよい。発芽と生育初期の時だけビニールで保温すれば苗作りは簡単にできる。

 カボチャの葉は大きく、つるの伸び方も旺盛。そのため、野菜の中で最も広いスペースを必要とする。大体2.5メートル×1.2メートル程度の株間をとるようにするとよい。

400個も収穫

 日本では「ズッキーニ」というつるなしカボチャが市販されている。これが朝鮮カボチャに似ている。

 ズッキーニは普通のカボチャと違い、長さ15センチほどに育った頃の若い果実を食材として使う。この大きさに育つのに、開花してから5〜6日、早ければ4〜5日。育て方は普通のカボチャと変わらない。種から自分で苗を育てる。5月に入れば、畑に直接種をまいても構わない。

 神奈川の神・港支部では昨年、5月中旬に種をまき、400余個の朝鮮カボチャの実を実らせ、収穫したものは地域の同胞たちに分けてあげたという。

 ヅッキーニはつるが伸びないので、植えつけ感覚は狭くても大丈夫だ。普通うね間1.2メートル、株間60センチ程度が目安である。

 朝鮮カボチャの簡単な食べ方をいくつか紹介する。

まずは葉っぱ。湯がいた上でサンチュのようにご飯をくるんで食べると美味だ。おつゆに入れるのも手。

 実は細く切ってチヂムにするのがお馴染みである。細切りにした朝鮮カボチャを炒めてヤンニョムで味付けすると酒の肴には最高だ。夏などはこれを冷やそうめんの上にかけて食べると食欲も出る。朝鮮カボチャ自体には味がないので、どんな風にも味付けが可能だ。

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 朝鮮カボチャの種ご希望の方は、はがきに住所、氏名、年齢、職業、 電話番号を明記し、本紙日本語版「朝鮮カボチャの種プレゼント係」まで。野菜の育て方、ガーデニングに関するエピソードや情報などあればお寄せ下さい。

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