教育・文化交流の促進を

「愛知の会」結成1周年で集い


 一昨年9月の設立以来、県内で日朝国交正常化と朝鮮学校の権利拡大などのために地道な活動をしてきた「日朝教育・文化交流をすすめる愛知の会」が2月23日、名古屋市で「日朝友好のつどい21」を開いた。

 海部俊樹・元内閣総理大臣を最高顧問とする同会は、「教育、芸術、文化交流を通じて日朝国交正常化の促進に尽力する」(高橋則行・県議会議員)との趣旨で、朝鮮学校の助成金アップを県や名古屋市に働きかけ、日朝国交正常化の早期実現を河野外相に要請するなどしている。

 この日、開会に先立ち、250余人の参加者は、21日に94歳で逝去した総聯中央の韓徳銖議長を追悼し黙祷を捧げた。

 集いには、神田眞秋・愛知県知事、松原武久・名古屋市長、小笠原美都子・日朝音楽芸術交流会会長、金鎭度・総聯県本部委員長が来賓として招かれ、あいさつした。神田知事は、県内朝鮮学校の助成金問題について触れ、厳しい財政状況下ではあるが、少しでも貢献できるよう議会で審議していきたいと述べた。

 集いでは新しい役員が選出され、陶芸家の加藤※(※=金偏に小)氏が新会長に選ばれた。瀬戸市で陶芸を行っている加藤氏は、「焼き物と言えば朝鮮半島と密接な関係がある。私は21代目だが、初代は朝鮮半島の人であったかもしれない」としながら、日朝の友好と文化交流に貢献したいとの抱負を語った。

 つどいの後、朝鮮半島の統一と日朝の早期国交正常化を願い、日朝の教育・文化交流を進めるパーティーが行われた。

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