金策工業総合大学コンピューターセンター開発
朝鮮将棋プログラム「プルナ2・0」
相手の攻撃を予測/プロ3段の水準
「プルナ−2.0」の開発者・金策工大のチュ・ヒョンドク研究士(右) |
最近、朝鮮の金策工業総合大学コンピューターセンターが開発した朝鮮将棋プログラム「プルナ2・0」が将棋専門家や愛好家たちの間で大きな反響を呼んでいる。
昨年11月に行われた第11回全国プログラム競演・展示会で優勝した「プルナ2・0」は、人間対コンピューター、コンピューター対コンピューター将棋競技ができるプログラムだ。 コンピューターによる将棋プログラムの実現は世界的な流れとなっている。とりわけ、アジア各国ではコンピューター将棋競技、コンピューター囲碁競技が活発に行われている。 朝鮮でもコンピューターセンター、国家科学院、金日成総合大学、コンピューター技術大学で「柳京」「武士」「名手」「知恵」などの将棋プログラムが開発されている。 今回、同大学コンピューターセンターのチュ・ヒョンドク研究士(32)を中心とした研究集団によって開発、完成された「プルナ2・0」は、人工知能の最新成果と朝鮮将棋の固有な特性を深く研究して開発されたもので、一般の将棋愛好家はもちろん専門家たちも対戦できるプログラムである。 正確な相手方の評価値計算と高速探索機能、相手方の手を予測、位置の計り表などによる定石(じょうせき)処理などによって、従前の探索時間が長く、攻撃速度が速くなかった欠陥などを克服しているのが特徴だ。 これまでの将棋プログラムは、自分の順番のときだけ考え、相手方の攻撃を待つ、というものが一般的だった。 しかし「プルナ2・0」は、相手方の順番のときにも相手の手を予測し攻撃するので、まるで人間と対局しているのと同じように、すべての時間を効果的に利用することができる。将棋プログラムは勝敗を競うもので、当然、将棋手の水準の高さが要求される。「プルナ2・0」は、現在プロ3段程度だという。 |