同胞の店
焼肉ハウス山水園
愛媛県松山市
守り続けるタレのこだわり
祖父母、両親の2代にわたり40間、営んでいる本店(三津店)、6年前にのれん分けした兄の2号店(朝生田店)に続く3店舗目。2年前にオープンした。店長は次男の郭春基さん(29)。 「両親の仕事を間近で見て自然と店を継ぐ気になった」という郭さん。焼肉業界のトップ「叙々苑」で修行した。その後も本店、2号店で見習いに励み、肉の見方やさばき方などを徹底的に学んだ。 セールスポイントは、自家製のタレ。「周辺の同業店では甘めのタレを使う所が多い」(郭さん)なか、あえてあっさり味に仕上げた。「タレは肉の持ち味を生かすためのわき役」という考えによるものだ。 肉は地元の和牛を使う。口に入れた瞬間、肉の柔らかさと甘み、それを邪魔しないタレのさっぱりした甘みが絶妙にからみ合う。肉の下味は、客の好みに応じて辛みを調節してくれる。 最近では、朝鮮料理ブームに乗って若い女性客も増えているそうだ。グリーンサラダを朝鮮風に味付けした「山水園サラダ」も人気の一品。 肉やキムチのテイクアウトサービスも好評だ。 「タレの味は変化していくもの。これからも、肉とタレのバランスを追求したい」。あくまでタレへのこだわりを忘れない郭さんである。 (成) おすすめメニュー タン塩(780円)、カルビ(800円)、ホルモン(550円)、石焼ピビンパ(780円) 営業時間 午前11時半〜午後11時(午後2〜5時は準備中)。第2火曜日は休み(8、12月は無休)。愛媛県松山市北久米町973番地5(TEL 089・975・9141) |