健康事件簿
動脈透析ミス?出血で男性患者死亡
鹿児島大付属病院で1月、じん不全を起こした鹿児島市内の80歳代の男性患者に透析を施す際に、泌尿器科の医師がカテーテル(管状の医療器具)を挿入して誤って動脈を傷つけ、患者が急死していたことが26日分かった。 鹿児島南署は業務上過失致死の疑いもあると見て捜査している。 病院スタッフはそ生処置を行ったが、男性が高齢のため動脈硬化が進み効果がなかったという。 病院側は、動脈からの出血で気道が圧迫されたことが直接の死因としている。(読売新聞2月26日付) 口蹄疫まん延防止で総選挙も先送り? 英国でみつかった牛や豚などの家畜伝染病、口蹄疫(こうていえき)は、2月28日午前までに22の農場で感染が確認され、全国規模の流行となった。 人を介したウィルスのまん延を防ぐため、学校・公園の閉鎖やスポーツ大会中止の動きが広がり、5月に予定された総選挙の先送りも検討されている。問題の農場には家畜を輸出していた所もあり、感染の不安は国外にも波及。オランダ、ドイツ、フランス、スペインは輸入家畜の殺処分を始めた。(朝日新聞1日付) 香港、台湾でも飼育豚から口蹄疫発生 香港特別行政区政府は2月28日、口蹄疫が香港で発生したと発表した。香港・新界の豚の飼育場で昨年11月から3ヵ月間で約2000頭の豚が口蹄疫にかかり、うち約500頭が死んだ。香港では一昨年にも発生したことがある。 一方、台湾行政院(内閣)農業委員会は同日までに、台北県食肉市場で見つかった口蹄疫に感染した豚3頭を処分した。 今のところ大流行の兆しはないが、台湾で口蹄疫に感染した豚が見つかったのは昨年10月以来。(毎日新聞1日付) 風邪薬に脳出血などの副作用起こす成分 脳出血などの副作用の危険を知りながら塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)を含む風邪薬を販売していたとして、米国内の同薬の服用患者らが2月28日、アメリカン・ホーム・プロダクツ(AHP)など欧米医薬6社を相手取った集団訴訟をワシントン州の連邦地裁に起こした。 日本でもPPA成分を含む風邪薬や鼻炎薬が販売されている。厚生労働省は2000年11月、使用上の注意として「過量服用により脳出血の危険性が高くなる恐れがあるとの報告がある」など記載するよう各社を指導したが、販売は認めている。(日本経済新聞1日付) 患者死亡から5ヵ月後に医療事故届け出 盛岡市の盛岡赤十字病院で昨年9月、看護婦が胃に入れるべき樹脂製の栄養チューブを誤って気管に入れたため、入院中の90代の女性患者が死亡したことが1日、わかった。西谷厳院長らが同日、記者会見で明らかにしたが、こうした医療事故は医師法で警察へのすみやかな届け出が義務づけられているにもかかわらず、病院が警察に届けたのは5ヵ月以上後の2月28日だった。病院側は「遺族の強い要望に配慮したが、判断ミスだった」と過失を認めている。(朝日新聞2日付) |