演劇や歌、踊りなど統一祖国テーマに
日校在学朝鮮人学生会の文化公演
東京、愛知、京都、兵庫
日本の中学・高校に通う在日同胞生徒たちの集まり「日校在学朝鮮人学生会」による文化公演が今年も東京、愛知、京都、兵庫の各学生会で催される(表参照)。学生会ではコリアンとしてのアイデンティティーを探し求めようと、ウリマル学習や朝高生との交流などを行っている。文化公演はそうした活動を通じて得た経験や思い出などを集大成したもので、サマースクールと並ぶ年中の最大イベントだ。
東京学生会では「ハナ(ひとつ)」と題して、農楽、朝鮮の歌と舞踊、演劇などを披露する。 演劇では、学生会で出会った日校生たちが同じ在日同胞同士手と手をつないでひとつになり、21世紀の統一祖国への夢と希望に向かって力強く進んでいく姿を描く。昨年に続き、東京朝鮮中高級学校の生徒たちが友情出演する。 愛知学生会では「わたしたちの夢」と題し、「夢」をテーマにした演劇を上演する。1人の日校生が北南横断旅行を夢みてウリマルを学び始め、コリアンとしての自覚に目覚めていく過程を描写する。 ほかにも、朝鮮の歌やチャンダンノリを披露。また、学生会の半数以上を占める女子メンバーによる朝鮮舞踊も見逃せない。 京都学生会では「みんなの為のコンサート−統一世紀、ウリの第一歩」と題し、演劇と、朝鮮の歌と踊りによるアンサンブルを披露。京都朝鮮中高級学校・カヤグム部、府下の児童教室に通う同胞児童、朝青員らも出演する。 演劇は、「行こう!輝く未来へ!」と題し、昨年の北南首脳会談後、統一に向け走り出す朝鮮半島情勢や、ボクシングの世界チャンピオンに輝いた洪昌守選手の姿から、コリアンとして誇りを持って生きようとする日校生の姿を描く。 兵庫学生会では「チケット−統一世代の勇気」と題し、朝鮮の歌と舞踊、サムルノリ、演劇などを披露。 演劇では、北南統一への機運が高まる中、若い世代の同胞なら誰もが持てる「統一列車のチケット」を手に、日本社会のなかでもコリアンとして堂々と生きながら、統一への「道」に飛び込む日校生を演じる。
コメント 感動与えられたら 東京公演責任者・趙仁寛 自分たちが楽しむだけではなく、見に来てくれる人たちにも感動を与えられる公演にしたい。そして、日本学校に通う、僕らと同じ立場の仲間たちが「コリアンっていいな」「学生会っていいな」と思ってくれたら最高です。(私立芝高等学校2年) 涙あり笑いあり 愛知学生会会長・都美花 演劇、統一の歌、チャンゴの舞など、涙あり笑いありの公演です。舞台では、学生会活動を通じて培った民族の心と友情を存分に発揮するつもりです。皆さん、ぜひ見に来て下さい。(豊田東高等学校卒) 最後の大仕事、頑張る 京都学生会元副会長・権優順 昨年10月に学生会副会長を引退し、高校もこの春、卒業したので、今回の公演は学生会としては最後の「大仕事」になる。練習は大変だけど、公演を成功させたい思いはみな一緒。公演まで残り少ないけど、頑張って必ず成功させたい。(京都文教女子高校卒) 同世代へのメッセージ 兵庫学生会会長・柳裕規 演劇には、「統一世代」が生きる同胞社会に、民族の一員として自らすすんで飛び込んで行くという、同世代へのメッセージが込められています。今私たちはその熱い思いで、公演成功に向け毎日練習に励んでいます。(県立甲山高校卒) |