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「this man」(ジス・マン)。7日(現地時間)の首脳会談後の記者会見で、ブッシュ米大統領が金大中大統領をこう呼んだ。これに対して南朝鮮の洪思徳・国会副議長(ハンナラ党)が、遺憾を表明する公開書簡を送った。「(ブッシュ大統領の言動は)韓国民の自尊心を傷つけるもの」なので、適切な解明をというわけだ
▼「this man」を直訳すると、「この人」だが、「この方」という意味も含まれているとのこと。平素、格式張ったことを嫌うブッシュ大統領の性格からすると、「まったく問題のない呼称」(米外交消息筋)と弁明しているが、資質を疑いたくなる。英語の専門家によると、「あえて否定はできないが、首脳会談にはふさわしくない」。まぁ、本人に悪気はない、というところだろうか ▼金大統領が米国に着いた6日、米平和研究所が開いたセミナーでシャーマン前対朝鮮政策調整官は「南朝鮮が北朝鮮との対話を主導するよう<許可>すべき」(<>は筆者)だとブッシュ政権に注文を付けた。これも悪気があってのことではない? ▼朝鮮問題専門家のセリグ・ハリソン氏は、首脳会談の結果について、ブッシュ大統領が「(公衆の)面前で金大中大統領のほおを打った形」(ハンギョレ新聞)だと評した ▼10日前、プーチン大統領との会談で米国のNMD(国家ミサイル防衛システム)政策に「賛成していない」と述べた金大統領は、ブッシュ大統領には「反対していない」と表明した。米国の安保政策下で賛成ばかり唱えていた南朝鮮がである。はたして、その真意は……。(元) |