パンフ紹介

新世紀切り開く力強い輪

「急ごう日朝国交正常化!  12・13女性のつどい」


 2000年12月、「日本軍性奴隷制を裁く女性国際戦犯法廷」が開かれた。関係者の努力によって「法廷」は、様々な困難を乗り越えて、日本政府と昭和天皇の責任を追及した。

 この「法廷」で繰り返し語られたのは、「沈黙を破る」ということの重要性だった。判事、検事を含む参加者らは、半世紀を超える重く長い沈黙を破った証言者たちの証言に耳を傾け、その勇気を称えた。

 この冊子は「法廷」に参加した共和国の参加者たちとこの「法廷」を支援した朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会の協力によって開かれた「急ごう日朝国交正常化! 12・13女性のつどい」をまとめたもの。

 「法廷」で証言した北のハルモニ朴永心さん(79)、金英淑さん(73)がここでも切々とした思いを吐露している。

 「私は17歳の時、日本軍に連れて行かれ、7年間日本軍の性奴隷生活を強いられた。私がなめた苦痛に対して告発するために、今回日本に来た。この度、日本の女性たちの姿を見て本当に力を得た。これから共にがんばりましょう」(朴永心)

 「私は12歳という青春の花盛りの時期に青春をふみにじられた。東京には来たくなかった。しかし、本日の集会で、みなさんの発言を聞き、嬉しかった。手を取り合って頑張れる女性たちが日本にこんなにたくさんいると知って感激した。

 今回私が法廷で証言したのは、私のためにだけではなく、未来のために過去のことを告発した。私が日本へ来たのはお金が欲しいからではない。日本政府が2度とこのようなことを繰り返さないように、そして犯罪に対しはっきり謝罪し補償するよう求めたい」(金英淑)

 2人の話に共感する温かい言葉が次々と送られたが、パンフに紹介された清水澄子さんの力強いあいさつが印象的だ。「今日、私たちは再び、共和国代表団のみなさんと日朝女性の友好と連帯を約束し、国際法廷に示されたアジアと世界の女性の、社会正義と平和を求めるパワーを自らのものとして、日朝関係の新しい歴史を切り開く日朝女性の共同のたたかいをより積極的に推進しよう」。

(問い合わせ=朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会、TEL  03・3816・1862)

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