春・夏・秋・冬 |
先日、取材先で埼玉オモニ会の4人と食事をする機会があった。校長先生と美術担当の先生も同席し、学校の事や子供の成長ぶり、たわいない話だったが、その場は大いに盛り上がった
▼「最近、ちょっとやせたのでは?」「姉さんみたいな体型になるくらいやったら、私…」「きつい顔してよう言うわ」(後に続く言葉は恐ろしくて書けない)。そんなオモニたちの気迫に満ちた会話に始終、圧倒されるばかりだった。2時間程が経ち「記者トンム、今日は最後までつきあいなさいよ」と強引に誘うオモニ。事情(?)があって校長先生とオモニ1人は先に帰り、美術担当の先生とともに2次会へと繰り出すはめになった ▼パブ風の店で3人のオモニはマイクを離さなかった。若い人がいても意に介さず、汗をかきながら歌い踊るオモニたち。家事、子育て、夫の仕事の手伝いなど、ともすれば、流されるだけの日常生活にひとつの区切りをつけ、自分たちの時間をわずかながらでも確保していることが、オモニたちを元気にさせている原因のようだ。また、その一挙手一投足がこの不況を蹴散らそうとする振りに見えなくもない ▼1次会でもそうだったが、その場でもオモニたちは学校に対する思いを吐露するのであった。子の未来のため民族学校を守ることが自分たちの任務であると言う。そして21世紀最初の入学式に向けてオモニたちのパワーをいっそう発揮すると抱負を語っていた ▼帰りは深夜になったが、別れ際、「シンボ見ているよ」というオモニらの一言に酔いは一気に覚めた。(舜) |