同胞女性の尹真美さん 2年がかりの作品出展へ
華やかにパッチワーク展
埼玉県浦和市に住む主婦の尹真美さんが二年がかかりで制作したパッチワークを、このほど川口市内で開かれる作品展に出展する。
尹さんにとってパッチワークは生活の一部。夕方5時から11時までは焼肉店を切り盛りし、夫と子供3人の母として暮らしに追われる毎日だ。針を持つ時間は限られているが、どんなに疲れていても1日に1回は必ず布を見て針を動かすことが、ストレスの解消になっていると言う。 尹さんがパッチワークを始めたきっかけは10数年前、米国から帰ってきた親せきの姉からの影響を受けてから。「2センチ位のハギレをつなぎ合わせ、2メートル以上のベッドカバーを作り上げていく気の遠くなるような細かい作業を繰り返し、針を1針1針、丁寧にキルトしていくのですが、出来上がった時の達成感は、何にも例えることができないほどです」と語る。 通っている数10人の教室の中で、同胞は尹さんだけだが、尹さんは同胞としてのこだわりを持って、チョゴリの生地と日本の古布を組み合わせながら、伝統的な作品作りをめざしてきた。「多くの人に会場に足を運んでほしい」と尹さん。 「パッチワーク・あぷりこっと」 4〜7日、川口総合文化センター「リリア」(JR京浜東北線川口駅西口すぐ)、午前10時〜午後7時(最終日は午後5時まで) |