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無念金高齢者に対する福祉金

兵庫/姫路市など6市が倍増  岐阜/岐南町が新設

 兵庫県下の6市が無年金状態の外国人高齢者に対して支給している月額5000円の福祉給付金を4月から1万円に増額した。姫路、相生、赤穂、龍野、洲本、豊岡の各市で、これで県内全市が月額1万円の高齢者給付金を支給することになった。兵庫県も4月から福祉給付金をこれまでの2倍の月額1万円に引き上げており、県と市町村の合計支給額は月額2万円となる。

 総聯兵庫・姫路、姫路西支部は昨年12月、姫路市に対し、地元の民団支部と合同で給付金の増額を要望した。今後、総聯兵庫県本部は、老齢福祉年金並に福祉金が支給されるよう、おもに市に対して給付金の増額を求めていく。【兵庫支局】

 岐阜県岐南町も4月から外国人高齢者福祉金制度を新設、月額1万円を支給する。これで対象者がいる県下39の市町村が在日同胞に高齢者福祉金を支給することになった。今後、総聯岐阜県本部は、月額2万円の可児市の水準に引き上げるよう各市町村に要望していく。【岐阜支局】

IT人材を育成

朝鮮でコンピューター英才教育施設開校/スポーツスクールも

 3月28日発朝鮮中央通信によると、新世紀に入ってコンピューター専門家育成に力を注ぐ朝鮮で4月11日、「コンピューター秀才養成拠点」が開校した。

 強力な講師陣と教材、設備を誇る。教科書や参考書は、金日成総合大学、金策工業総合大学をはじめとした教育機関、科学研究機関の第1線で活躍する研究者、科学技術者が作成した。全国から優秀な生徒が選抜されてくるため、寄宿舎や食堂もあるという。

 一方、同27日発によると、高等中学校の生徒を選抜して選手を育成する青少年課外スポーツスクールも新設された。卓球、新体操、フィギュアスケート、シンクロナイズド・スイミング、競泳などの選手を育てるもので、平壌体育館をはじめ平壌市内の各スポーツ施設に生徒数10人規模でそれぞれ開設された。(朝鮮通信)

徐萬述第1副議長と歓談/平壌で芸術祭に出演するキム・ヨンジャさん

 太陽節を記念し平壌で行われる第19回「4月の春親善芸術祭」に出演することになった南朝鮮の歌手、キム・ヨンジャさん一行が3月29日、東京・千代田区の朝鮮会館を表敬訪問した。

 一行と歓談した総聯中央の徐萬述第1副議長は芸術祭の意義について説明。公演成果への期待を表明し、一行を激励した。

 キム・ヨンジャさんは、芸術祭に招待され光栄だと話し、統一への思いを込めて一生懸命歌いたいと抱負を述べた。

東京都青商会が寄付/三宅島地震被災者に

 東京都青商会が3月28日、三宅島の被災した子供たちのためにと、東京都に30万円を寄付した。

 同日、具本憲会長ら代表一行が都庁を訪れ、青山■副知事に寄付金を手渡した。都議会日朝議連の河合秀二郎事務局長が同席。青山副知事は「被災者はこうした支援を通じ、自分たちの存在を知っている人がいるのだと実感できる。寄付金は被災した子供たちの大きな精神的支えとなる」と述べ、深い謝意を表した。

 寄付金は、23日に行ったチャリティーゴルフコンペの収益の一部。東京都青商会は毎年春に行うこのコンペの収益で、都内朝鮮学校の全新入生に制服を贈る活動も行っている。

朝中科学技術協力議定書調印

 朝鮮、中国両政府間の科学技術協力委員会第37回会議議定書が3月28日、北京で調印された。

 調印式には、姜東根・科学院副院長を団長とする朝鮮政府科学技術代表団一行、中国科学技術部の李学勇副部長らが参加。姜副院長と李副部長が議定書にサインした。(朝鮮通信)

性奴隷被害者ら逆転敗訴/「関釜裁判」で広島高裁

 植民地時代に性奴隷生活や女子勤労挺身隊員として強制的に働かされ、精神的、肉体的苦痛を受けたとして、南朝鮮の女性10人(うち1人死亡)が日本政府に対し、公的な謝罪と総額3億9600万円の損害賠償を求めた「関釜裁判」の控訴審で広島高裁は3月29日、原告側の請求を一部認めた一審・山口地裁下関支部判決を取り消し、請求を棄却した。

 98年の一審判決は、「慰安婦」制度を「人格の尊厳を根底から侵し、民族の誇りを踏みにじるもの」とし、「国は賠償立法を怠った」として日本政府の賠償責任を認めていた。同判決は、日本の戦争責任を求める40件以上の裁判の中で、原告側の請求を一部でも認めた唯一の判決で、高裁の判断が注目されていた。

石原都知事を批判/「外国人都民会議」報告書

 外国人の意見を東京都政に反映させようと97年に設置された知事の諮問機関「外国人都民会議」が3月28日、第2期2年間の審議内容をまとめた報告書を都に提出した。

 「外国人登録証の常時携帯義務や再入国許可制度を見直してほしい」などの意見が盛り込まれたほか、報告書は昨年4月の石原慎太郎知事のいわゆる「三国人」発言に強く反発。ピーター・バラカン座長は「知事の諮問機関である会議の存在理由に疑問を抱くほどの衝撃だった」と総括し、辞任した委員まで出たことにも言及した。

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