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民族教育権利・生活 活動に理解 =^表敬訪問した総聯本部代表に 京都府知事

 総聯京都府本部の代表が3月27日、京都府庁を訪れ、荒巻禎一知事を表敬訪問した(写真)。府議会日朝議連の石田昴代表理事、酒井国生理事が同席した。

 総聯本部の金光洙委員長は席上、民族教育をはじめ在日同胞の権利と生活を守っていくための総聯の活動に対するいっそうの理解を求めた。新巻知事は、「要求について肯定的に応じられるよう努力したい」と述べ、朝鮮学校訪問要請に対しても前向きな姿勢を見せた。また総聯代表が、朝銀近畿の破たんにより困難な立場に置かれている同胞商工人への行政の支援を求めたことに対し、理解を示した。【京都支局】

同胞同士ハナになろう 

日校在学 東京学生会公演 愛知、京都、兵庫でも

 関東在住の同胞と日本人、約500人が見守る中、日校在学朝鮮人東京学生会第10回文化公演「ハナ(ひとつ)」(主催=同学生会)が3月31日、東京・北区の滝野川会館で開かれた(写真)。

 学生会の年間活動の総まとめとして毎年、この時期に行われるもので、演劇、朝鮮舞踊や歌などが披露されたほか、学生会活動を紹介したビデオが上映された。

 この日のメインとなった創作劇「プライド」は、民族のルーツを隠さず朝鮮学生同士ハナになろうという内容。出演者の熱いメッセージと、朝鮮人としてのアイデンティティーを探し求めようとするひたむきさが観客の心を打った。

 公演には、日頃から交流を深めている東京朝鮮中高級学校高級部の生徒も友情出演し、学生会メンバーとともに、チャンダンノリや農楽、合唱などを披露した。

 この公演で学生会卒業となった全弘恭くん(聖学院高校卒)は、「ここで出会った仲間はみんな一生の友達。今度は互いに一回り大きくなってまた会いたい」と力強く語った。

 一方、東京に先立ち愛知(25日)、京都(24日)、兵庫(同)でも学生会の文化公演が行われた。

北南宗教人が非難声明/歴史わい曲の教科書問題で

 朝鮮中央通信によると3月28日、北南の宗教人らが日本の歴史わい曲を非難する共同声明を発表した。27、28日にかけて金剛山で行われた、朝鮮宗教人協議会代表と南朝鮮宗教人平和会代表間の実務協議の場で発表された。

 共同声明は、日帝は植民地支配期間、600余万人の青年を戦場などに連行して殺害し、20万人の女性を性奴隷にし、宗教人の信仰すら踏みにじり「神社の参拝」を強要したと指摘。歴史的事実が明らかであるにもかかわらず、日本の反動勢力は中学校歴史教科書に「『韓国併合条約』を『適法』『有効』と記述しながら侵略戦争を美化している」と強く非難、これを即時中止し、朝鮮民族に謝罪、補償するよう求めた。

住所、案内所設置後、3000人が肉親と再会

 3月30日発朝鮮中央通信、同日の朝鮮中央放送などは、朝鮮に住所案内所が設置されてからこの3年間で、数10年間離れ離れになって暮らしていた3000人余りの家族らが感激的な再会を果たしたと報じた。

 報道によると3年前、植民地支配や朝鮮戦争などによって生き別れになった家族らが1日も早く再会できるよう人民保安省に住所案内事業を受け持つ部署が設けられた。職員らは手紙などを手がかりに困難な中でも奮闘し、多くの依頼者の肉親を捜し当てた。(以上朝鮮通信)

花岡平和基金発足広島が5億円拠出

 「花岡平和友好基金」の運営委員会が正式に発足した。同基金は日本の植民地時代、秋田県大館市の花岡鉱山に強制連行された中国人418人が死亡した「花岡事件」の訴訟で、遺族らと大手ゼネコン鹿島との和解(昨年11月、東京高裁)によって設立されたもの。運営委員長の田中宏龍谷大学特認教授(中国人強制連行を考える会代表)が3月27日、北京で発表した。

 鹿島が中国紅十字社に信託した5億円の基金のうち、2億5000万円が被害者・遺族に支給される。花岡事件の被害者986人とその遺族が対象となる。

 花岡訴訟の和解で鹿島側は強制連行の法的責任は認めなかったものの、被害者全員とその遺族を対象にした基金を拠出したことから注目を集めた。

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