出会い−民族結婚・・・同胞結婚相談所がサポート(6)

すぐに意気投合
チャンスは必ずつかむべし

初めての見合いで―金、朴さん夫妻の場合


 「相談所に入会した時、結婚願望が強かったわけではない。それよりも、気の合った人と自然に出会える場がほしかった」。関東出身の金康哲(32)、朴美華(28)夫妻(いずれも仮名)はこう口をそろえる。

 2人とも朝鮮大学校卒業生。金さんはパチンコ店、朴さんは総聯傘下の機関に勤めていた。お互い独身の頃は、機会あれば「合コン」などにも参加したが、「自然な出会いの場」にはつながらなかったという。

 朴さんが相談所に入会したのは「もう結婚適齢期だから」という両親のすすめからだ。末っ子で、兄弟で唯一の独身でもあった。「必ずいい人を紹介してくれる」との評判を聞いていたので見合い相手の条件はひとつも提示しなかった。

 朴さんは「仕事はテキパキこなし、性格はしとやか」と職場で評判の女性だった。

 相談所は、朴さんが民族心が強くしっかりしていることなどを念頭に置き「育った環境が似ている人」「関東出身」を条件にマッチング。その結果、金さんがクローズアップされた。

 金さんは、顔がキリッと引き締まった好青年タイプ。真面目で気持ちが優しく誠実な人柄でもある。収入は安定していたが、仕事に追われて「出会い」の機会をつかめずにいた。

 2人は、相談所から渡された見合いカードを前に、会うことを決めた。そして、99年秋、初めての見合いに臨んだのだ。

 2人は会ったその日に意気投合。素直な朴さんに「ひとめぼれ」した金さんは仕事時間を調節し、朴さんの勤務が終わる時間帯に合わせて週に1回朴さんのところへと車を飛ばした。

 朴さんも、気持ちをストレートにぶつけてくる金さんに対し強い信頼感を抱くようになり、「この人ならついて行きたい」と見合いから1ヵ月後のプロポーズに迷いなくOKの返事を出した。そして、3ヵ月後にゴールインとなった。

 結婚後、長男にも恵まれた2人は、「『この人、と思ったチャンスは必ずつかまなければならない』というカウンセラーのアドバイスが功を奏した」と微笑んでいた。(李賢順記者)

 入会・資料請求などの問い合わせ=同胞結婚相談中央センター(TEL 03・3818・7001)および地方センター、各相談所。ホームページ=http://www.kyoron.net

各地の相談所から/西東京

黄道姫(69)西東京同胞結婚相談所所長

 これまで、約300人の同胞青年たちに、お見合い相手を紹介してきました。私たちはつねに「結婚相談所」という看板にこだわらず、同胞社会の未来を担う青年たちが1人でも多く、民族結婚を成就してくれればという切なる思いで対応しています。西東京同胞結婚相談所(TEL 042・542・6244)

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