同胞コミュニティー東西南北

地域フォローし地道に成果を

トンポ就職情報センター

ここに注目!

◆意識改革にも一助
◆一件でも多くの情報収集
◆地域結ぶシステム
◆業種堀り起こし、対象拡大

 トンポ就職情報センターは昨年6月、在日同胞の就職と同胞企業の人材確保の促進を目的に開設されました。活動の柱は、@情報の収集と提供A人材斡旋B情報交換の場の提供C宣伝活動D対外活動。職を求める同胞、人材を求める同胞企業との、日常業務における実際の窓口は地域の本部や支部、生活綜合センターが担い、われわれはそこを通じた情報収集・提供やコーディネート役を務める――このようなシステム作りを進めています。

 昨年9月にホームページを開設し、10月には同胞就職情報誌「イルト21」を創刊。今年5月には第2号を出す予定です。

 総聯が、就職問題を取り扱う専門の機関を設けるのは初めてです。未知の分野を開拓する困難な仕事ですが、少しでも同胞たちの役に立とうと努力してきました。

 同胞たちは日本の差別社会の中で、互いに助けあって暮らしてきました。就職も、同胞同士の人づての紹介などに頼ってきた部分が大きいのが現実ですが、時代は変わりました。差別状況は残るものの、狭いコミュニティーの中だけで完結してしまっては、雇用する側の同胞企業も、雇用される側の同胞も、より大きく発展する道を開くことができません。当センターが意識改革の一助にもなれるよう、問題意識を持って努力していく所存です。

 今はとにかく1件でも多く求人情報を集めることが基本です。そのためにも、地域を結ぶシステム作りが急務となっています。

 将来的には、民族教育を受けたすべての子どもたちが各自の希望と志向性に合った職場に就けるようにしたい。そのためにも今後、同胞企業の多彩な業種を掘り起こすとともに、日本・外資系企業にも対象を拡大していくつもりです。

 地域の活動を丁寧にフォローしながら、地道に少しずつ成果を積み重ねていきたいと思っています。(金知勇事務局長。TEL・FAX=03・5840・5222、ホームページ=http://www.ilto.ne.jp

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