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朝鮮人被爆者統一追悼碑、平和公園に建立へ 広島・総聯、民団、市が「確認書」 広島で原爆の被害を受けた朝鮮人被害者の追悼碑が広島平和記念公園に初めて建立される。総聯、民団の両広島県本部と広島市が協議を重ねた結果、14日に確認書を取り交わした。確認書では総聯、民団、市が「統一碑の早期実現のため協力」し、総聯と民団は今後、統一碑の準備を進めて碑文、意匠を決めた上で市に協議するとしている。 同日、金鎮湖総聯広島県本部委員長、朴義鍾民団広島県地方本部団長、秋葉忠利広島市長は市役所での記者会見で確認書を発表。金委員長は、「異国で被爆したすべての犠牲者、同胞への思いと、未来への希望が持てる碑にしたい。統一碑は、犠牲者への追悼とともに統一に対する同胞の気持ちの深さを表すことができる」と語った。また、朴団長は、「原爆犠牲者を同じ民族として追悼すべきだと思い続けてきた。広島から南北が1つになって統一への思いを発信していきたい」と述べた。秋葉市長は、「未来に向けた和解の象徴としてすべての市民に祝福される碑にしたい」と語った。 総聯川崎支部 民族教育推進へ新団体/川崎初中支援目的に3万人規模の署名運動へ 「川崎朝鮮民族教育推進委員会」が14日に発足した。川崎朝鮮初中級学校を支援しようと、総聯川崎支部管下の各総聯機関代表と同胞たちが結成した。 同支部では5年前に「川崎民族教育推進協議会」を結成し、朝鮮学校出身者の市立看護短期大学受験資格を勝ち取ったことがある。今回新しく結成された委員会は、その経験をふまえ、以前の協議会を発展的に解散して再構成したもの。これにより「より多様な学校支援活動を繰り広げる体制を新しく整えることができた」(李漢洙・同支部委員長)。 同日、川崎朝鮮会館で行われた発足集会では、盧泰碩・同校校長が民族教育の現状について解説し、今年創立55周年を迎える川崎初中の運営、権利拡充、理解促進と新入生の確保などに関する事業を主導的に推進していくという今後の活動方針についての発表があった。当面の活動としては、朝鮮学校の処遇改善を市当局に要求するための3万人署名運動(川崎を含め神奈川県本部的には10万人を目標)と、地元同胞の歴史をつづった「愛国愛族運動史」を発刊(7月末に予定)し、その収益を学校運営に全額寄付する運動を繰り広げる。役員には、金三浩会長(同総聯支部顧問)をはじめ20人が選ばれた。 平壌に高麗医学総合病院/在日同胞も支援 高麗医学総合病院が平壌に建設され、13日にその開院式が行われた。 延べ床面積1万4500余平方メートルの病院には、ベッド400余床の病室と近代的な設備を備えた機能診断検査室、手術室、治療室などがあり、専門化された高麗治療サービスを行うための数十の外来治療室がある。 同病院の建設には、在日同胞の愛国心も込められている。(朝鮮通信) ベトナム共産党大会へ/朝鮮労働党代表団 軍縮は米軍撤退から/労働新聞論評 論評は、朝鮮で軍縮プロセスが順調に進まないのは米国の責任だと指摘。朝鮮人民が米帝国主義侵略軍の軍事的脅威を受けている限り、朝鮮は兵力を削減できないと主張した。 さらに、朝鮮半島での軍縮問題は駐南朝鮮米軍撤退問題と関連しており、朝鮮半島の緊張状態を解消し、平和を保つためにも南朝鮮の米軍から撤退させるべきだと指摘。現情勢は、朝鮮が米軍撤退を対米政策の最優先事項とみなすよう求めていると強調した。 そして、「北と南の兵力削減問題は、米国支配層が騒ぎ立てなくても、南朝鮮の米帝国主義侵略軍が完全に撤退した後、連邦制統一のプロセスに相応しく北南間で扱われる」と主張。駐南朝鮮米軍撤退に関する態度は、ブッシュ政権が朝鮮半島の軍縮を本当に望んでいるのかを計る尺度となると指摘した。(朝鮮通信) ベルリン便就航へ/高麗航空 報道によると、朝鮮国営の高麗航空が、モスクワ経由で平壌とベルリンを結ぶ定期便を新たに就航させる。週1回の運航。 高麗航空は現在、北京、ウラジオストクとの間に定期便を運航している。 |