桜前線北上 各地で同胞ら花見の会


 日本各地を桜前線が北上していく4月。春の訪れが早かった今年は、どこも例年より早めの開花となった。前線の北上にあわせ、同胞たちは今年も各地で楽しい花見の会を繰り広げた。各地で総聯支部などが開いた花見は、5月の総聯第19回全体大会に向けて同胞たちが地域で繰り広げている3ヵ月運動に拍車をかけるきっかけとなった。各地の支部などが本社に寄せた便りから一部をまとめた。

3ヵ月運動に拍車を/地域ごとに和気あいあいと

総聯小倉・山口・中北支部、折尾分会

 総聯福岡・小倉支部同胞花見会は8日、平和公園で行われ、250余人が参加した。

 同支部管下の9分会では1ヵ月前から準備に取りかかってきた。全員が乾杯して始まった花見の会は、分会別に席を取って焼肉を囲み、歌を歌ったりドッジボールに興じたり、参加した同胞たちは楽しいひとときを送った。

 また同八幡支部折尾分会主催の折尾地区同胞花見会も同日、折尾西公園で行われ、同胞ら80余人が参加。今年も分会活動を盛り上げていこうと語り合った。

 折尾分会では総聯・女性同盟の合同委員会を3回にわたって開き、1人でも多くの同胞に参加を呼びかけようと地域に住むすべての同胞宅を訪ねた。

 同日、総聯山口支部が開いた花見の会には、40余人の同胞が集った。

 当日、参加した同胞たちは焼肉を食べながら親睦を深め、愉快なひとときを過ごした。

 9日、総聯群馬・中北支部同胞たちの花見の会が前橋市の敷島公園で開かれ、70人の同胞が参加。和気あいあいとした雰囲気の中で食事を楽しんだ。

「6.15宣言」実現を

総聯明石支部

 総聯兵庫・明石支部では8日、初めて民団と合同で「明石ワンコリア花見2001」を開いた。明石公園で開かれた花見には双方合わせて320人の同胞が参加した。

 両組織はこれまで毎年、同じ明石公園のほぼ同じ場所で花見を開いてきた。日程が重なり隣同士になることはあったが、合同開催は初めて。

 昨年の6.15共同宣言後、総聯支部が同年の8.15の行事に民団を招待したのをきっかけに交流が始まり、今年3月に合同で花見を開くことで合意した。

 明石朝鮮初級学校の児童が歌を披露したほか、参加者は歌い踊り、互いに打ち解け楽しく過ごした。通りかかった日本市民らも「ワンコリア花見」の横断幕を見て、賛辞を惜しまなかった。

 今秋の敬老の日の行事と来年の花見を再び共同で開催することが、参加者一同の総意で決まった。

友好親善雰囲気あふれ/日本市民らと合同で

総聯南部・鈴鹿支部、群馬本部

 
総聯西東京・南部支部は8日、日本の市民団体「チマチョゴリ友の会」と共同主催で、「朝・日友好親善南部支部花見の会」を開いた。府中郷土の森前多摩川河川敷で開かれた花見の会には、同胞百人、日本市民120人、計220人が参加してにぎわった。

 「チマチョゴリ友の会」は1998年の「ミサイル騒動」の際に頻発したチマ・チョゴリ切り裂き事件を機に生まれた。日本市民の間で民族教育への理解を深め、西東京第1初中を支えるための活動を行っている。

 朝・日の参加者は一緒にコンロを囲んで焼肉を食べ、楽しいひとときを過ごした。朝鮮民謡が披露され、朝・日の参加者が共にリズムに合わせて踊り出すなど、終始友好的な雰囲気があふれていた。

 総聯三重・鈴鹿支部も同日、鈴鹿市・矢田部児童公園で「日朝親善花見集会」を開いた。同胞百人、鈴鹿市の加藤栄市長をはじめ県議・市議、日本市民ら30人の計130人が参加した。

 各界代表のあいさつに続いて、各分会や朝青、さらに県議・市議、教組など日本の参加者も各単位ごとに合唱を披露し、「朝・日歌合戦」となった。最後は参加者全員が輪になって踊り、雰囲気は最高潮に達した。

 総聯群馬県本部活動家と日朝友好群馬県民会議役員らによる朝・日友好親善花見の集いも同日、前橋敷島公園で行われ、30余人が参加した。

 集いでは、県民会議を代表して角田義一参院議員が乾杯の音頭を取った。

日本語版TOPページ

 

会談の関連記事