同胞コミュニティー東西南北
ウリマル学んで民族の心を
総聯青森支部 土曜児童教室
ここに注目! |
◆夏にはキャンプ、朝鮮学校児童と交流 |
◆生徒数増やす |
◆30年の伝統 |
日本の小学校に通う子供たちにウリマル(朝鮮語)を教える、総聯青森・青森支部(青森市、弘前市を管かつ)の土曜児童教室の運営を任されて7年目になります。
青森には朝鮮学校がなく、朝鮮学校に入るには、青森市から5時間以上離れた仙台市にある東北朝鮮初中高級学校で寮生活をすることになります。ウリマルを学ばせたいと強く思いながらも、幼いころからの寮生活には抵抗を感じる保護者が多いのが現実です。児童教室は、こうした保護者らのその思いに応えるためのものです。 教室が開校して、30年が過ぎました。祖国への帰国運動が盛んだった1960年代には同様の教室が県内に八ヵ所あったといいます。支部では同胞の集まりをウリマルで進行しますが、これが可能なのも、教室が存在してきたからでしょう。 土曜の午後に開かれている教室では、ウリマルの読み書きや朝鮮の歌を教えています。就学前の子供もいます。夏に開かれる交流キャンプ「青森林間学校」はビックイベントです。県内の朝鮮学校児童、日本学校に通う子供たちが一緒に参加するキャンプは、日本の学校に通う子供たちにとってウリトンム(同胞の友達)を作る大事な空間です。 教室で学んだ子供たちがウリマルを使い、ウリトンムと過ごす楽しみを感じ、「ウリハッキョに行きたい」と言ってくれた時、一番やりがいを感じます。今春、教室から一人の女の子が東北初中高初級部に入学しました。すでに通っている兄の姿を見て決めたようです。 現在、生徒は小2の女の子1人です。対象となる子は5、6人いますが、その子たちが教室に足を運び、いずれは朝鮮学校に進学してくれるよう、今受け持っている子をしっかり教えていこうと思っています。(金正淑講師) |