同胞の店

鉄板焼・お好み焼き キッチャン
(県京都市左京区)

ユニークなお好み焼+朝鮮料理
料亭をリニューアル


 客席から日本庭園が見える、お好み焼屋にしては珍しいつくり。かつて料亭だった店をリニューアルし、1998年12月にオープンした。120人が入れる広い店だ。

 「庭園と広い空間が落ち着くのか、ランチ時には年配のサラリーマンが多いんです」と店長の金義広さん(30)。昨年の大晦日に京都の同胞青年五団体が共催したイベント「ワンコリアカウントダウン21」をはじめ、同胞青年の活動を日常的に支えていることから、若い同胞がよく訪れるそうだ。京都朝鮮闘球(ラグビー)団、京都府商工会の飲食業研究会のメンバーとしても活躍している。

 玄関先のちょうちんに朝鮮語で大きく書かれた店名「キッチャン」は金さんの愛称。今でも親せきからはこう呼ばれているそうだ。

 以前、オモニのお好み焼き屋を手伝っていた時、お好み焼きと一緒に朝鮮料理を食べたいと思った。それをメニューに取り入れた。チゲ鍋、チジミ、トン足、蒸し豚など、そしてご飯ものも充実している。一番人気は値段が手ごろな石焼ピビンパプ。同じ石焼鍋にチーズを敷いたキッチャンオムライス、石焼ガーリックピラフが若い層に人気だ。

 おすすめはトロロゲソ。その名のとおりトロロイモをすったものとイカのゲソをまぜて鉄板で焼き、仕上げにきざみのりをふって食べる。もんじゃのように焦げた部分を混ぜ合わせながら食べるのがコツ。トロロのフワッとした食感とさっぱりとした味付けが見事にマッチしている。(慧)

 おすすめメニュー トロロゲソ(700円)、石焼ピビンパプ(750円)、タンのサイコロステーキ(800円)

 営業時間 午後5時〜午前1時、ランチは午前11時30分〜午後2時30分、第1、3月曜日休み。京都市左京区田中門前町、TEL  075・722・3390、ホームページ=http://www.kicchan.com

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