鄭敬謨さんの著作出版

ハンギョレ新聞社


 日本でおう盛な評論活動を続けている鄭敬謨さんの著作「イヂェ  ミグギ  テダッパル  チャレイダ=i今度は米国が答える番だ) 亡命30年、民族主義者が暴く民族史の現住所」が南のハンギョレ新聞社から単行本として刊行されている。

 鄭さんは、30年以上にのぼる日本での亡命生活の過程で、「断ちさかれた山河」「日本を問う」などの優れた著作を世に出してきた。また89年3月には、文益煥牧師(故人)と共に訪北した。

 同書は、著者が主宰する「シアレヒム(一粒の力)の会」発行の「粒」に収めた論文を一冊にまとめたもの。

 朝鮮問題を歴史的遠近感覚でとらえ、とりわけ妥協のない、激しくも清れつな批評精神で朝鮮半島に対する米国と日本の覇権政策を鋭く批判している。

 「この本を手にする人は悟ることであろう。われらの未完の歴史を完成の歴史に変えようとしながら、その未完の歴史の中を生きる苦難の光栄がいかに得難い貴重なものであるかを」(詩人の高銀さん)。

 まさに、著者の信念と思想が凝縮された一冊である。

 なお、日本語版も「技術と人間」社から刊行される予定だ。

 本書は、東京都文京区白山にあるコリアブックセンター(TEL  03・3813・9725)に注文すれば入手できる。

日本語版TOPページ

 

会談の関連記事