ＷＢＣ世界スーパーフライ級チャンピオン洪昌守

　朝鮮民主主義人民共和国人民体育人で、在日朝鮮人プロボクサー初のＷＢＣ世界スーパーフライ級チャンピオン洪昌守（金沢ジム、26＝東京朝高ボクシング部ＯＢ）が２０日、ソウル市内のホテルで�ﾞ仁柱（同級第２位、32）との２度目の防衛戦を行い、五ラウンド、強烈な右ストレートでＫＯ勝ちした。

　約１４００人の観衆で埋め尽くされた会場では、北南分断史上初の２２９人の総聯同胞応援団（団長＝在日本朝鮮人体育連合会・鄭智海副会長）が「イギョラ！（勝て）、ホン・チャンス！」を連呼しながら、場内を揺るがすほどの熱い声援を送った。

　試合後、市内の料理店で開かれた祝勝会にチャンピオンベルトを手にした洪が家族と共に現れると、店内にはまたもや「ホン・チャンス」コールが響き渡った。洪はそれに応えて「勝利できたのは、同胞の応援があったからだ」と語った。祝勝会には総聯の各組織、団体、在日同胞から多数の祝電が寄せられた。

　一方この日、洪の生活する大阪では、府下の同胞約五百人が生野朝鮮初級学校につどい、防衛戦を観戦しながら応援、勝利した洪を大きな歓声と拍手で称えた。（金英哲記者）

旱ばつで農作物に被害

西海岸地域降水量平年の１１％

  朝鮮で旱ばつが続き、農作物に被害が出ている。平壌１８日発朝鮮中央通信によると、平安南道文徳郡以南の西海岸地域では２月以降、降水量が平年の１１％にしかならず、土壌が１０〜２０センチの深さまで乾いてしまった。

　伊川、高山、鉄原の各郡をはじめ江原道内の農村では、種まきしたトウモロコシの６０％が発芽しないまま枯れている。旱ばつはすべての地域に広がっているという。

　朝鮮各地では、農業勤労者と支援者が旱ばつを防ぐ活動に立ち上がっており、トラクターによる降雨式、うねま灌漑をする一方、各種の運搬手段を動員して、干害に見舞われている田畑に水を供給している。

臨津江発電所を参観

金永南委員長ら

　金永南・最高人民会議常任委員会委員長をはじめとする省、中央機関の責任者らが２０日、朝鮮人民軍第５６７軍部隊が建設した臨津江第１号発電所を参観した。

　参観者らは、発電所の規模と建設状況に関する解説を聞きながら、発電所を見て回った。

朝鮮国立民族芸術団、北京で公演

　中国で開かれている第２回「北京での出会い」国際芸術祭典に参加している朝鮮国立民族芸術団が１８日、民俗舞踊組曲「平壌城の人々」を上演し、中国文化部副部長をはじめとした関係者と市民らが観賞した。

国際的支援に謝意

児童福祉の国際会議

  子どもに関する第５回東アジア・太平洋地域閣僚会議が１４〜１６日、中国・北京で開かれ、朝鮮をはじめ２１ヵ国・地域の代表団と、関連する各国連機関の代表らが参加。２０１０年までの子どもの福利増進のための方途を討議した。

　１５日に演説した朝鮮代表団団長の崔秀憲外務次官は、朝鮮の子どもたちの福利増進を支援している国連児童基金(ユニセフ)をはじめとした国連機関と各国政府、非政府組織(ＮＧＯ)に謝意を表明。今後、朝鮮政府は子どもたちの福利増進に対する国家的な投資を増やして現存の施策と制度を改善し、子どもたちの全般的な栄養状態を自然災害以前の水準に早く回復させるため、引き続き大きな力を注ぐだろうと述べた。

地質学の科学技術発表会

　全国地質学部門の科学技術発表会・鉱物岩石標本展示会が１４〜１７日、平壌の金策工業総合大学で開催され、全国の地質調査部門の活動家と科学研究、教育機関の科学者、技術者、研究士が参加した。

　３２０余点の科学技術成果の資料が発表され、９０余種３００余点の鉱物岩石標本が出品された。（以上朝鮮通信）

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