素敵な文化に触れた

第21回高麗郷野遊会


 埼玉県日高市に高麗郷(こまごう)と呼ばれる土地がある。668年、高句麗が滅亡したころを前後してたくさんの高句麗のひとたちが日本に渡来してきた。その中の一人、高句麗の王族の血をひく若光王を祭ったのが高麗神社である。

 毎年ここでは「高麗郷野遊会」が開かれている。朝鮮人、日本人がともに高麗郷の由来について学び、高麗川辺で焼肉を食べながら歌ったり踊ったりして日朝の親睦を深める会である。21回目の今年の催しには13日、120人ほどが参加。

 若光王を初代として60代目にあたる高麗文康禰宜(ねぎ=後継者)が高麗神社の由来について話した後、朝鮮近代史研究家の琴秉洞氏が日本の中の朝鮮文化について語った。

 数年前「従軍慰安婦」をテーマにした一人劇「地の風」の演出、作成をてがけた、ピープルシアター代表森井睦(61)氏は「これからもたくさん朝鮮の話をきいて芝居の中にとりこんでみたい」と語り、ある若い女性は「朝鮮のサムルノリを初めて見ました。朝鮮にはこんな素敵な文化があるんですね」と語った。

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