春・夏・秋・冬 |
2日間にわたって開かれた第19回全体大会。前大会と比べても2、30代の3、4世代議員たちの姿が目についた。改めて同胞社会の世代交代が進み、構造が変わりつつあることを思い知らされた
▼活動報告のなかでも強調されていたように、民族性をしっかりと守り抜きながら、3、4世たちの志向に沿った活動スタイル、組織作りにさらに力を傾ける必要があることを痛感する。将来を左右する課題といっても過言ではない ▼日本各界から8氏が祝辞を述べたが、自民党の甘利明・副幹事長の話が印象深かった。幼少の頃、民族教育の実現のために力を貸してくれるよう神奈川の総聯活動家たちが県会議員をしていた父の下をたびたび訪れ、その父が朝鮮人が母国語教育をしようというのは当然のことだ、と実現に奔走したエピソードを紹介した ▼一言で総聯運動とはいうが、今日までの道程には、このエピソードに見られるように、1世同胞たちの言葉では言い表せない血のにじむような努力があり、甘利氏の父のような無数の日本人たちの支援があった。このことを忘れてはならないと思う ▼また、呉秀珍・大阪府本部委員長は、総聯運動の「生命線」である民族教育発展のために、同胞社会をあげての行政当局との粘り強い接触の結果、年間3億円水準の教育助成金を得られることができるようになった貴重な経験を披露した ▼金日成主席が抗日武装闘争以来、座右の銘にしてきた「以民為天」(この世にあって民衆は天のような存在)。同胞に、地域社会に依拠すれば道は開けるのだ。(彦) |