みんなでチャレンジ!フラワーデザイン@

どんな人でも楽しめる

黄色のバラとミモザ 野外用の花のデザインもフラワーアレンジメント類いに入る

 冠婚葬祭をはじめ花は、人の暮らしを彩るもの。その場面場面にあった花を、自らの手でデザインしたらどんなに素敵でしょうか。

 10回にわたって、フラワーデザインの連載を始める(毎月第1金曜日)。指導してくれるのは、権正愛講師(東京都小平市在住)。今回は、フラワーデザインとはどういうものかレクチャーしてくれた。

ワンポイントレッスン

 「フラワーデザインとは、生活の中に目的に応じて花を生かすことをいいます。生け花に比べると、とってもラフなものなのよ」

 生け花は、「枝がこうきたら、花はこの位置に」など決まり事が多いのに比べ、フラワーデザインは、コツさえつかめば自由に楽しめるという。生け花がカットの芸術なら、フラワーデザインは、色の調和、盛り合わせの技術。とくに生け花は、和室の床の間に飾ることを想定したもの。テーブルで食事をとり、ベッドで眠るといった西洋化した今の暮らしぶりには、違和感も。

 フラワーデザインは、大きく2つに分かれる。室内用の「インテリアフラワー」と、庭など屋外用の「エクステリアフラワー」だ。インテリアフラワーは部屋におくものばかりではなく、ブーケ、服に飾るコーサージといった小さなものから、パーティー会場や葬儀場を飾る大規模なものまで幅広い。

 フラワーデザインはちょっとしたヒントがあれば、生活のあらゆる場面で活用できる利点がある。「たとえば、よその家にお呼ばれした時、ワインと一緒に一輪の花を100円均一で買ってきたかごと組み合わせてプレゼントしたらおしゃれになるでしょ」(権講師)。

 次回からは、実際花を使ってフラワーデザインに挑む。
(金香清記者)

8つのポイント

  @リズム

  A統一

  B構成

  Cバランス

  D色

  E線

  Fオリジナリティ

  G個性

  権正愛講師 1989年マミーフラワーデザインスクール講師資格取得。ブライダル「サラン」の講師を経て女性同盟分会、朝銀モンラン会などで教室を開設。ほか女性同盟レセプション、絵画展、ピアノコンクールなど各種会場のフラワーデザインを手掛けている。去年の7月に女性同盟西東京が主催したファッションショー「私達の衣装−チョゴリ」でも活躍。現在コプニーフラワーデザイン代表。

  教室の問い合わせ=TEL  042・327・3766

花の由来を知って

 記者が気になることを2、3きいてみた。

  「花粉症の人を考慮したデザインというのは、ありますか?」

  「花は、その場に応じたものを選ぶべきね。例えば、食卓に飾る花は、花粉が飛ぶのやにおいがきついものは避けるといった気遣いが必要だわ」

  「経済的にも、時間的にも生活の余裕のある人達が、道楽で楽しむものという印象があるのですが」

   「そういった側面が、ないとも言えません。だけど私は、いろんな人が楽しめるものだと思っています。花を見るのがきらいな人は、いないのですから」。仕事を持ちながら、フラワーデザイン教室に通う人たち、最初は疲れて険しい表情をしていても、アレンジができあがると、表情がガラッと明るくなるという。

 権講師に好きな花を聞かれて「つつじ」だと答えた。

 「つつじは、抗日遊撃女性隊員や、金正淑女史と関連した素敵な話があるわよね。花には、花言葉やその花にまつわる話があるもの。花嫁のブーケも、白い花には青い花を少し合わせると、幸せになるという言い伝えがあるのよ。そういうエピソードも知ってデザインをすると、さらに楽しくなるわよ」

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