同胞コミュニティー東西南北

集いの場は子育ての悩みを相談し意見を
交換するなど和やかな雰囲気だ

　女性は結婚を機に、生まれ育った地域を離れなければならなかったり、実家から遠い他県に移り住むことになったりして、見知らぬ土地でさびしい思いをする場合が少なくありません。さらに若いオモニたちのなかには、出産や育児に追われ始めると、外出さえままならず、悩みやストレスを解消する方法を見つけることができなくなる人も現れます。そんな若いオモニたちの憩いや交流の場になればと１９９５年３月、福岡・八幡地域に結成されたのが、オモニたちの育児サークル「ひよこkid's（キッズ）」です。

　０歳から３歳までの子どもを持つ、一番家に引きこもりがちになる時期のオモニとオリニたちを中心にしながら、嫁いできたばかりや出産前の同胞女性たちにも参加してもらえるよう、積極的に呼びかけています。

　会員は現在、オモニら２０数人。主な活動は、月１度の会報「ひよこキッズだより」の発行と、その郵送や手渡しでの配布、支部事務所や公民館での交流会や保健婦さんなどを招いての勉強会などです。また親子そろって楽しめる企画として、気候のいい時期には公園など屋外で遊んだり、プールへ行ったりするほか、手作りのクリスマス会などを催しています。

　これらの活動は、少しだけ先輩である有志のオモニたちが「お世話係」としてサポートしていくというやり方で運営しています。

　今年度は、会員はもちろん、サークルを手伝ってくれるオモニたちも楽しく参加できるような活動もどんどん行っていく予定です。

　また本来の目的である、在日コリアンとして同じ立場、同じ悩みを持つ同胞女性同士のつながりを少しでも強くできればと、会員一同思っています。（郭富枝責任者）