6.15北南共同宣言発表1周年

金剛山で民族統一大討論会開催


 6.15北南共同宣言の発表1周年を迎え、合同統一行事である民族統一大討論会開催のための動き、南のデザイナーによる平壌での初の民族衣装ファッションショーや合同写真展示会の開催など、北南の統一へ向けた運動が本格化している。

北南で合意、統一運動活性化へ転機

 北側の提案による民族統一大討論会が実現し、これら一連の動きが北南間の交流を活性化させるきっかけとなれば、ブッシュ政権の強硬政策によって一時暗礁に乗り上げた統一運動の機運が一気に盛り上がる好材料となる。

 民族統一大討論会は去る5月28日、平壌で開かれた「わが民族同士統一の門を開いていくための政党、団体合同会議」で提起されたもの。南の「6.15南北共同宣言実践のための2001民族合同行事推進本部」は北の提起を肯定的に受け止め、4日から5日まで金剛山で実務会談を行った。会談では6月15日から8月15日までの民族統一促進期間に行われる北南、海外の同胞たちによる合同行事全般について話し合われると同時に、13日、14日に行われる行事と15日の大討論会の具体的な協議がなされた。

 5月23日に発足した「6.15南北共同宣言実践のための2001民族合同行事推進本部」には南の7大宗教団体をはじめ、政党、市民、社会団体による統一運動協議体である民族和解協力汎国民協議会と各層の統一運動団体が網羅されている。2日にはそれまで参加を拒否していた統一連帯も推進本部に合流、6.15共同宣言発表1周年を前に南の民間統一運動勢力は一本化したといえる。

合同写真展も

 このほかにも、7日から8日にかけて行われている南のデザイナー李英姫氏による平壌でのファッションショーには北と南のモデルが参加し、三国時代から李朝時代までの伝統衣装から現代風にアレンジしたチョゴリなど300点あまりのチョゴリが紹介される。平壌で14日から開かれる合同写真展示会「白頭から漢拏まで」は、北と南にそびえる山々の風景写真とともに名勝地などの写真およそ100点が展示され、8.15を前後した時期にソウルでも同じ内容で行われる。

 民族統一大討論会の実現とともに統一に向けた北南のこうした動きは、米国などの外勢や南の一部反統一勢力によって一時停滞していた統一情勢を打開するきっかけとなる。より大事なことは同じ民族同士で手を取り合い、自主的な統一運動をさらに発展させる新たな出発点ともなる。

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