知ってトクする−大衆薬の使い方

年齢別薬の利用


◎子供と薬

 小児乳幼児は体の機能が十分ではない。薬を代謝、排せつする肝臓や腎臓の働きが未発達で、細菌やウイルスに対して抵抗力も弱い。薬の使用上の注意を守るのはもちろんのこと、大人以上に薬の扱いは慎重に行わなければならない。

 ▼のみやすい剤形を知っておく:薬には錠剤、顆粒、シロップなどさまざまな形がある。子供がのみやすい剤形を選ぼう。

 ▼様子をよくみる:幼い子供は、副作用が起こった場合でもうまく訴えることができない。服用後は、大人がこまめに様子をみるようにしよう。

 ▼薬を説明する:病気と薬の関係について理解できる年齢であれば、薬をのむことの必要性を話して、納得させてからのませるようにしよう。

◎お年寄りと薬

 高齢になると内臓の機能が低下してくるので、薬の作用が強く現れる場合もある。

 複数の病気を抱えて、多種類の薬をのんでいる人も少なくない。のむ量、のみ方などについて、十分に配慮する必要がある。

 ▼家族が協力して:年をとるにつれてのどの筋肉が弱くなるので、薬をのみこむ力が弱くなる。また、手先の機能の衰えなどによって、薬を袋やシートから取り出すことができにくくなりがちだ。

 また、お年よりが薬をのみ間違えたりすることのないよう、家族や周囲の方は、お年寄りの薬をチェックしたり、薬をのむときはそばについてあげるなど、気をつけるようにしよう。

 寝たきりのお年寄りに薬をのませる場合は、上半身を必ず起こしてからのませるようにする。寝たままで薬をのませると、食道の粘膜に付着して炎症の原因となることがある。

(日本大衆薬工業協会発刊「知ってトクする大衆薬の正しい使い方」より)

日本語版TOPページ

 

会談の関連記事