同胞の店

朝鮮料理・新羅
(北海道札幌市)

朝鮮の家庭の味≠ェウリ


 焼肉はもちろん朝鮮の家庭料理が楽しめる店。今年4月にオープンしたばかりだ。店を切り盛りするのは崔香淑さん(54)。夫の金哲洙さん(56)が厨房で肉を切るなど力仕事を担当する。

 ゆったりした店内には間接照明に照らされた朝鮮の絵やせんすが飾られ、焼肉屋のせわしないイメージを和らげている。シックな雰囲気だからこそ「家族連れだけでなくカップルも多い」(崔さん)のもうなずける。

 「新鮮なものをその都度仕入れる」という肉は厚めで、熱した焼き網の上に乗せると「ジュッ」という音とともに食欲をそそる香ばしい匂いが立ちのぼってくる。肉のうまみを味わうため、両面をさっと焼いて食べるのがポイントだそう。

 すべて崔さんの手作りだという朝鮮の一品料理のなかでもぜひ試してほしいのが、朝鮮風冷やっこだ。「栄養が偏らないように」と考案されたもので、豆腐の上にネギ、キュウリ、白ゴマとのりが盛られ、特製のヤンニョムジャンがかかっている。野菜のしゃきしゃきした歯ざわりと豆腐の相性が良く、甘辛いヤンニョムが味を引き締めている。焼肉の箸休めにはもってこいの一品だ。

 「いくら焼肉がおいしくても、キムチがいまいちだったらがっかりしてしまうでしょ」(崔さん)とこだわるキムチは、辛いなかにも優しい甘味があり、ビールが進む。

 ほかにもチヂミをはじめ、さばのピリ辛味噌煮、マヌルチ(にんにくの茎の辛味噌漬)、スルメキムチなど、家庭料理が充実している。

  「味わうだけでなく、ゆったりくつろぎに来てください」と金、崔夫妻。(花)

 おすすめメニュー  カルビ(800円)、ホルモン鍋(980円)、花畑ピビンバ(スープ付、850円)

 営業時間  午後5時〜11時。北海道札幌市中央区北5条西25丁目エーシービービルB1。TEL  011・632・8929。

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