歴史認識共有を

兵庫同胞青年6団体、わい曲教科書採択に反対


 朝青、留学同をはじめ兵庫県内6つの同胞青年団体がつくる兵庫コリアン青年学生協議会は6月26日、歴史をわい曲する教科書の採択に反対し、歴史認識の共有を求めるアピールを発表。兵庫県教育委員会に提出し、県下の各教育委員会にも郵送した。

 アピールは、「新しい歴史教科書をつくる会」が主導・編集し、文部科学省の検定を通過した来年度版中学歴史教科書(扶桑社)は、日本の過去の歴史を美化・賛美し、近現代史の加害性をわい曲した記述がふんだんに盛り込まれ、その根底には皇国史観、排外主義の思想が一貫して流れていると指摘。このような歴史教科書が採択され、教育現場に持ち込まれることへの強い反対の意思を表明した。同時に、侵略と加害史実の記述が軒並み後退している他の歴史教科書への憂慮も示した。

 そして、そのほとんどが日本の不当かつ過酷な植民地支配によって生み出され、日本での生活を余儀なくされた歴史的経緯を持つ在日コリアンとして、「つくる会」教科書の主張は、在日コリアンが存在する歴史性自体をわい曲・隠ぺいするものだと強調。アジア諸国の人々と共有しうる歴史認識の形成、それをもとにした歴史教育を強く求めた。

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