同胞コミュニティー東西南北
学校支える4.24の精神
西神戸初級 オモニ会
ここに注目! |
◆11月4日に「愛校節」 |
◆毎週土曜は手作り給食 |
◆月刊誌「サラン」46号突破 |
西神戸朝鮮初級学校オモニ会の委員は40人。わが校の保護者世帯が89世帯であることを考えると、約半数のオモニが委員を務めていることになります。
日常的な取り組みとしては毎週土曜日の手作り給食があります。メニューは、子どもたちに人気の高いハンバーグ、シチュー、ピビムパプなど。保護者から給食費を集めていますが、材料を安く仕入れるなど工夫して毎回2〜3万円を学校に寄付しています。この手作り給食は、もう20年以上も続けられています。 ほかにもベルマーク集め、学校の清掃など様々な活動をしていますが、目玉は11月に開かれる「愛校節」です。 地域の日本市民や同胞に学校を開放するバザーのようなもので、朝鮮料理や手作りの品、日用品などを売り、学校の運営を助けています。昨年は、材料費2万5000円で様々な小物を作って38万5000円を売り上げ、飲食物の屋台も仕入れ予算は25万円でなんと120万円を売り上げました。 今年は11月4日。一番張り切っているのが6年生のオモニたちで、すでに手作り小物を作り始めています。 またケミカルシューズ業が盛んな地元、長田で毎年開かれる「くつっこまつり」にも参加し、同胞業者が無償で提供してくれた靴を売り、学校に寄付しています。 オモニ会の活動を知らせる月刊紙「サラン(愛)」もあり、これまで46号発行しました。 わが校が初中級学校から初級学校になって今年で2年目。1995年の「阪神・淡路大震災」で甚大な被害を受けながらも、教職員への給与支払いなどが滞ったことはありません。オモニ会だけでなく、地域同胞が力を合わせて学校を支えています。弾圧から学校を守り抜いた4.24教育闘争(48年)の精神、伝統――。50年以上過ぎた今も、学校を愛する同胞の情熱は脈々と受け継がれているのです。 |