みんなでチャレンジ!フラワーデザインA
結婚式の花−ブーケ
花と人の関わり−@
ワンポイントレッスン 人と花の関わりの中でも、とりわけ結婚式の花の活躍は大きい。新婦は「花嫁」、新郎は「花婿」。その名の通り、結婚式には花がつきものである。 フラワー史によるとヨーロッパでは、男性が求婚する時、女性に花束を渡す風習があった。その時女性がその中の1輪を男性の上着のボタンホールに差したら「OK」の合図だったとか。 「これが結婚式で新婦が持つブーケと新郎が胸ポケットに飾るブートニアの始まりになりました。最近、新郎のブートニアには立派なものが多いのですが、本来は花が小さいほど男らしいと言われたものです」(権講師) ブーケ、ブートニアはヨーロッパから伝わったもの。しかし同胞の結婚式でも、新婦はチョゴリをウエディングドレス風にデザインしたものに合わせたブーケを持っている。そういえばマラソン女王チョン・ソンオク選手も結婚式には手にブーケ、髪にはコーサージがあった事を思い出す。 結婚式場にはブーケ、ブートニアに限らず花がたくさん飾られている。新郎、新婦の周り、来賓テーブルの中央、司会者のマイクにいたるまで、花、花、花。風習に関わらず幸せを約束するこの日は「花」が必然的なのだろう。 ブーケは衣装の色や、デザインに合わせるだけではなく、誕生花を使ったり、花言葉にこだわってみたりと、新婦の思いを込めることも多々あるそうだ。 「北海道に嫁いでいった、ある花嫁がすずらんをブーケにしていました。すずらんは北海道ならではの花。きっとその土地に根を降ろす決心をブーケに込めたのでしょうね」 新婦の思いがこもったブーケを専門家たちは、花の中でも1番優れたものを選んで作るそうだ。(次は「花と人の関わり‐A葬式のお別れ花。毎月第1金曜連載。金香清記者) コーサージの作り方 ちょっとしたパーティーなどで胸にさりげなく差すとおしゃれ。また花束をもらった時などチャレンジしてみてはいかが?ここではデンファレ(蘭)、スプレーカーネーション、デザーフォン(葉)、アルケミラモリス(小花)、サマーイエロー(小花)を使いました。 【用意するもの】 ・花、葉(水もちが良いものを選ぶ。蘭、カーネーションなどがよい。バラは吸水が悪いので不向き) ・フラワーワイヤー(ここでは十六番を使用) ・フラワーバサミ ・フローラルテープ ※花以外は大きい手芸店で購入可 @茎を3センチメートルほど残して切って、水に入れる。 Aフラワーワイヤーをかける。葉は茎の間にかけ、花はガクに差す(葉、花にかかる部分がワイヤーの真中になるようにする) Bフローラルテープでがくの部分は3重に、後はらせん状に巻いていく。 C根元をフラワーワイヤーでまとめて、その上をフローラルテープで巻く。 Dコーサージピンを差したらできあがり。 【注意点】 ・花はなるべくたっぷり水を吸いこませておく。切った後も細工するギリギリまで水に入れる。(完成後も霧吹きで水をかけてあげると長持ちする。) ・コーサージが大きいと服がつれてしまうので、要注意。 権正愛講師 1989年マミーフラワーデザインスクール講師資格取得。ブライダル「サラン」の講師を経て女性同盟分会、朝銀モンラン会などで教室を開設。ほか女性同盟レセプション、絵画展、ピアノコンクールなど各種会場のフラワーデザインを手掛けている。去年の7月に女性同盟西東京が主催したファッションショー「私達の衣装−チョゴリ」でも活躍。現在コプニーフラワーデザイン代表。 教室の問い合わせ=TEL、FAX 042・327・3766 |