知ってトクする−大衆薬の使い方

こんなとき、こんな薬


 ▼風邪

 発熱、せき、鼻づまりなど、風邪の諸症状を緩和するのが総合感冒薬だ。せきや発熱だけといった症状のはっきりしている場合には、その症状を抑える薬を単独で使用した方がよい。発熱や頭痛などには解熱鎮痛薬、くしゃみ、鼻づまり、鼻水といった鼻風邪の症状には鼻炎薬、せきには鎮咳薬、痰(たん)には去痰薬を用いる。

 ▼頭痛、生理痛

 頭痛、歯痛、生理痛、神経痛などには解熱鎮痛薬を用いる。胃痛、腹痛などの内臓の痛みには効かない。

 ▼胃の調子が悪い

 胃の調子が悪いといっても、いろいろな症状があるので、症状にあわせた薬をのもう。胸やけやゲップに効く制酸薬、食後の胃もたれ、胸のつかえには消化薬、食欲不振には健胃薬、これらの働きをバランスよく組み合わせた総合胃腸薬がある。そのほかに胃の異常な緊張から起こる痛みには胃腸鎮痛・鎮痙(けい)薬がある。

 ▼下痢

 軽い下痢ならば整腸薬または止瀉(しゃ)薬を服用する。症状の改善がみられなかったり、発熱を伴うときは、医師の診察を受ける。

 ▼花粉症

 抗ヒスタミン剤が配合された内服薬や点眼薬、点鼻薬などがある。症状を改善するには、花粉を吸い込まないよう、マスクをするなど、日常生活の工夫も大切だ。

 ▼軽度のやけど

 できるだけ早く大量の水で患部を冷やしたあと、軟膏を塗る。水ぶくれがあるときは、医師の診察を受けよう。

 ▼切り傷、すり傷

 殺菌消毒液で傷口のまわりを消毒し、きず薬や化膿止めの薬を 
塗り、ガーゼやバンソウコウをあてて傷口を保護する。

 ▼虫さされ

 虫さされ薬、抗ヒスタミン薬、副腎皮質ホルモン軟膏などを塗る。はちにさされ症状がひどい場合には、医師の診察を受ける。

 ▼水虫

 水虫に似た皮膚病はたくさんある。水虫ではないのに水虫の薬を使うと、症状が悪化することもあるので、判断は慎重に行うようにする。水虫はカビの一種の白癬(せん)菌が皮膚に感染して繁殖を繰り返している。薬を使用してかゆみなどの症状が消えても、根気よく治療を続けることが大切だ。

 ▼腰痛や肩こり

 急性の腰痛には、消炎効果のある冷しっぷ薬を、慢性の腰痛には血行をよくする温しっぷ薬を使う。筋肉の緊張やこりをやわらげる薬が主成分となった内服薬もある。(おわり=日本大衆薬工業協会発行知ってトクする大衆薬の正しい使い方より)

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