同胞コミュニティー東西南北

ウリマルで人を笑わせる

才談、漫談で公演、朝大生グループ・白簡(ペッカン)

ここに注目!

ダンスなども取り入れ
◆年内に第3回公演

 「ウリマルでも笑える」がテーマ。笑いのあるところに人は集まります。それが、才談(朝鮮での漫才)、漫談の魅力です。中級部の頃から学生中央口演大会などの舞台に立ち、ウリマルで笑ってもらう快感を感じていました。

 朝大文学部に進学したのも、才談、漫談を専門的に学べると思っていたからなのですが、残念ながらそういう専攻は設けられていませんでした。そこで、演劇部の公演やスピーチ大会など、学内の「人前でウリマルを話せる場」にはすべて出まくりました。

 しかしやっぱり才談、漫談がやりたい。だったら自分でやるしかないと思い、昨年5月、3人でグループ「白簡(ペッカン)」を作りました。しかし、そう簡単なことではなく1度は解消を余儀なくされました。

 1人ぼっちになった私に先生たちも協力してくれるようになり、再び別の3人でグループを復活させました。そして昨年10月、初めての学内公演を実現させました。

 才談、漫談といってもよく分からない人がほとんどだと思い、出演者を集めてダンスなども取り入れました。4回公演の合計観客数は300人以上で、予想以上の手ごたえでした。そしてつい先日、6月に行った第2回公演は出演者も前回の倍の18人、観客も3回合計で530人を超えました。年内に第3回公演を予定しており、各地の朝鮮学校などに眠る才談、漫談の脚本を収集する作業も続けています。

 一緒にやりたいと訪ねてくる学生も出てくるようになりました。朝大生にもっともっと才談、漫談を知ってほしいと思っています。

 私たちにとってウリマルは、母国語であるけど母語ではない。そんな私たちがウリマルで人を笑わせるのはそんなに簡単なことではありません。とくに才談、漫談は「話し言葉」です。私たち朝鮮学校でウリマルを学んだ在日同胞は話し言葉に弱い。今後ますます口語教育が重要になってくるでしょう。その時、「笑い」の果たせる役割は大きいと思っています。(代表・呉紀香=文学部3年)

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