総聯19全大会の方針どう実践するのか−傘下団体担当者に聞くA

朝青中央  朱相礎委員長

KYN(コリアニュースネットワーク)全本部で


「21世紀の主人公」

 総聯第19回全体大会は、「21世紀の主人公は新しい世代」と規定し、私たち若い世代が主役となって活躍していくことを求めた。

 よって、在日朝鮮人運動において主要な役割を担ってきた1〜2世同胞の後を受け継いでいく人材を発掘して育成し、同胞社会に輩出することが重要な課題となる。そうすることが、同胞社会の活力になるからだ。

 現在、日本には10万8000人の同胞青年(中学生から20代後半)がいるが、その中で朝青と何らかの関わりを持っているのは半分弱の約4万人。祖国や同胞社会に関心を持ち、民族意識を備えた同胞青年をもっと増やしていきたい。

 まずは、より幅広い同胞青年らが民族性を育める環境を整えていきたい。

 具体的には、自分のルーツを知る歴史・ウリマル学習サークルを全地域に広げ、朝鮮の歌を学ぶ文化サークルなどを通じて「自分が何者なのか」を知るきっかけを作っていきたい。

 歴史学習に関しては、専門家らによる講師陣を構成し、全国の朝青本部や支部を巡回するなど、各地の朝青員らが系統的に学べるような構想をねっている。

全社会をまたに

 つぎに、様々な形で同胞社会に参与できるのだという幅広い選択肢を与えていきたい。そして同時に、彼らの信頼と支持を得られる組織づくりを目指したい。

 ボクシングの洪昌守チャンピオンのように「自分は朝鮮人」という立場を明確にしながら、同胞社会だけでなく日本社会、国際社会、統一社会をまたにかけて活躍したいという同胞青年たちの夢を実現させるための道を開拓していかなければならないと考えている。

 そのためには、同胞青年の生活と権利をサポートするための活動が重要になる。

 朝青は昨年、同胞青年らの要求を把握し、彼らが必要とする情報を提供する媒体として、KYN(コリアンユースネットワーク)を立ち上げた。

 反響は大きく、同じコリアン同士で友だちになれる場、就職差別への対応や、資格を取得して専門職に就くための方法を求める声が多く寄せられる。

 朝鮮学校では、福祉関係への就職を希望する学生が増えている。KYNは同胞青年らのこういった夢を実現するよう手助けをしていく。

 現在、23の朝青本部が運営しているが、目標は全本部で立ち上げることだ。

支部、班を活性化

 最後に、希望に満ちた未来を自分たちの手で築いていきたい。統一祖国を見すえ、「歴史教科書」問題など民族的見地から取り組めるものには、民団青年会をはじめとする幅広い同胞青年たちに呼びかけて、ともに対応していきたいと思う。

 また、地域ネットワークを重視し、支部と班の活性化に力を注いでいきたい。

 現在、全国には200の支部、500の班があるが、様々な分野で仕事をしている非専従盟員たちを中心に支部と班を起動させ、その機能を高めていくつもりだ。そして、同胞青年たちがおのずと主人公になれる場にしていきたい。(文責編集部)

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