同胞コミュニティー東西南北

同胞の心に安らぎを

在日本朝鮮仏教徒協会

ここに注目!

◆植民地犠牲者の法要
「無縁仏を統一祖国に」、日本政府にも要望
韓仏連とも合同法要

 来たる8月1日、在日本朝鮮仏教徒協会(仏協)は結成53周年を迎えます。

 仏協の歴史は、仏教の教えに従い、同胞社会の和合と団結をはかり、祖国の自主的平和統一を遂げるための「努力の道程」でした。

 対外的にも日本の仏教徒をはじめ世界60ヵ国の宗教者と親善、連帯を進め、統一をアピールしてきました。「世界仏教徒大会」、「世界宗教者平和会議」「アジア仏教徒平和会議」などに参加し、連帯運動を進めています。

 今まで強制連行、徴用、徴兵、性奴隷制、関東大震災、浮島丸爆破など、日本の植民地支配によって犠牲になった同胞を追悼する法要に力を注いできました。異郷の地で犠牲になった同胞の恨みを少しでも晴らすことにつながるからです。

 「阪神・淡路大震災」(1995年)の際には、在日本韓民族仏教徒総連合会とともに共同法要を行いました。昨年にも「祖国光復55周年記念南北共同宣言支持合同法要」を共同で行い、統一成就を大きくアピールしました。

 植民地支配から朝鮮が解放され半世紀以上がたちますが、故郷を離れ、犠牲となった同胞の遺骨の多くはいまだに放置されたままです。初歩的な調査によって明らかにされただけでも、日本全国の3000を超す寺や建設現場に10万以上の同胞らが無縁仏として放置されているといいます。

 仏協は、当初から散り散りになった同胞の遺骨を集め、統一した祖国に安置するための活動に取り組んできました。日本政府に遺骨を収集、安置する対策を求めていますが、肯定的な態度は示されていません。

 未解決の問題は多いですが、今後も在日同胞の心にやすらぎを提供するため、仏教徒としての使命を果たしていこうと思っています。
(徐徳根副会長)

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